第71章 改革
最期に、言葉を残してから…消えていった。
どれほど人に痛め付けられても…関係ない。
同じく、人から痛め付けられ続けてきた人間なのだと…
そう、幸せを願えること…
被害が己だけならば耐えて、傷付けず、殺さず、己のみ傷付けて殺すほどに、思い遣れること…
一見、狂気とも映るだろう…理解など、決して得られないことだろう…
だが、だからこそ、意味がある……
その中で貫くことにこそ、重みは、徳は、為される。
評価を求めず…「弱きを助け強きを挫く」のでもなく…
力や権威や数など関係なく、全ての幸せを願い、想い、必死に考え続ける。
その、謙虚な姿勢こそが――
誰にでも簡単に出来ることを、
殺しを、
傷付ける行為を、
排斥を、
痛め付ける蛮行を、
それらを軽んじる輩には、強大過ぎる力は、身に余る。
分不相応な力は、身を滅ぼし、災厄にしかならず、新たな災禍しか呼ばぬ。
忘れるなかれ。戒めよ。
その先に待つのが滅びか、希望か…選ぶのは、君次第だ――
ケイト「この力、願い、しっかりと受け取った!
その上で、これらを受け継げるか、という方が大事なのかな?
力には、それ相応の責任が伴われる。
自分の益だけを考えて、得を餌にしなければ協力を得られない、なんて関係だけは絶対嫌だし…」う~ん
マーモン「早速考え込んでるね;」
スクアーロ「まずは初代が出てきたことに驚け!;」
ザンザス「神の力、か…」
ケイト「自分の益しか考えない人はダメとして…
その上で、人を犠牲にしてでもってのも選ばないよう除外させて…
真に、家族の幸せを願えること、考えられること、ってのが重要かな?
関わる人、その幸せを願えること…それは最低条件にして?
炎からリングを作る気でいたけど手間が省けたのはよかった」
スクアーロ「待て。炎はどうやって出してる?」
ケイト「?どうって…
こう、全身から?」
ごおっ!!!!!!!!
凄まじい炎が噴出した。
『鬼に金棒か…;』
ケイト「さてと、早速『神の力』でリングを作るか!」
ザンザス「なるほどな。
糞ったれな世の中に巻かれるんじゃなく、喧嘩を売れ、腐るな、染まるな、ってことか」
横で呟くザンザスを置いて
炎を物質にさせてから、物質の性質を持つ「物質や理以上の超高密度『神エネルギー』リング」とした。