第71章 改革
ケイト「人間に出来ることには限度がある、何事にも。
それを超えれば、理を破れば、世界は死ぬ」
フィン「君がそれを言うか…;
だが、事実
君の中の『龍の力(魂の力)』が魔力となって目覚めたのも、目覚めた時に自在に扱えたのも、これまでの弛まぬ研鑽と努力あってのものだ。←217~219,231ページ参照
精霊王から、11歳の時点で単独で隻竜を倒せるレベルまで鍛えたとも教えてもらったし…
記憶がなくともLv.6のアイズを魔力強化だけで倒せた理由の根幹を知れた訳だが…;
君は人が好過ぎる;他人を中心に据え過ぎだ;」
アスフィ「人に惑わされ過ぎです;」
ケイト「でも大事にしたいの!;
お互い、やりたいことができて、配慮し合う。最低限は守るべし。
って感じならどうかな?
心や傷を慮るのが優しさじゃないの?
比べるんじゃなく、それぞれ違った、その人ならではの『優しさ』や『良さ』がある。じゃダメなの?」
神様「『被害状況』見ましょうね・・」ぎんっ!!
ケイト「はい;
(釘刺された;」たらーり
どこからともなくケイトの眼前に現れ双眸を睨視される。
急に頭の中に響く声は、実に久方ぶりに感じた。
神様「あのね、言わせて貰いますけどもね。
普通死ぬ時となったら、感謝を伝えるなり迷惑をかけた大事な人達に謝るなり恩返しなり何なりしようとするんです。
それを自分のやりたいことだけって時点で察しなさい!
彼を優しいと言いますが、彼のは優しいではなく、業を煮やすとか盗人猛々しいという部類です!
考え無しで自分に甘いだけの、欲深で我が強い粗忽者です!
始末に悪いし手に負えない!」
ケイト「そんなに言わんでも…;
そりゃ生理的に好かんし合わんけども;」
神様「あなたの場合の死ぬ気の例を見せます!
終盤では死ぬ気丸を飲んだバジルのように、服も無事、穏やかなままでしたよ!」
フィン「ああ、そう言えば死ぬ気弾を食らう世界もあったね」
ケイト「あったの!?;」
神様「ええ。
彼がおらず、彼の立場にあなたが娘として収まった世界です。←2273~2298ページ参照
そんな彼では出来ないことを、あなたは無数にしてましたよ!死ぬ気で一度に沢山のことをするとか!←3134ページ参照
少なくとも、人のものを壊して、自分のやりたいことを優先したりはしません!どうぞご覧あれ!!」
