第71章 改革
フィン「いじめも、違う価値観として出来ること、となってしまわないか?」
ケイト「あー…
でも、人の心を蔑ろにしたもの、だから…
犯罪行為でしょ?
なら裁かれない方にこそ無理がある。
無理矢理出来るように、と求めるんでなく…何て規定にしたらいいだろう?」
フィン「出来る範囲で、無理の無いように、と付け加えたらそれでいいと思うよ?」
ケイト「なるほど、ありがと!
でも出来ることなら…」
フィン「ん?」
ケイト「大事にして欲しいなあ…
合わない人でも」
フィン「君のように強い人間ではないから難しいと思うよ?
『芯が強い、ちゃんと個の違いを認められる、許容できる、そんな君のような人物』」
ケイト「へえ、そんな所があったんだ!その人!」キラキラ←身を乗り出している
フィン「ではないのだし」
ずこおっ!!
フィン「最後まで聞こうね?^^;」やれやれ苦笑
ケイト「はい…;
でも、何でそこまでわかるの?」
フィン「感情に流されて、流されるがままにやって自分は悪くないと言う奴だからだよ。
芯も軸もブレブレだから強くない。
揺るがぬ個というものを持っていないんだ。
ここだけは一線を越えない、合わない人でも守ってみせると、自分の感情と戦える君とは真逆。戦えない人間だ。
認めないよ?そういう人間は、自分が悪いとは…意固地にでも…」
ケイト「……大変だねえ」
フィン「大変なんだよ…管理職もね」
ケイト「私、事務職がいいなあ」
フィン「事務職か…」
ケイト「人と触れ合わないで済むから」ぐっ!
ずこおっ!!
フィン「…;」
ケイト「触れ合うとしても情報や数字とだけ。
入力とか人との関与少なく!
人は、フィンや皆達と「だけ」触れ合う」キラリ真剣
フィン「あ…あははははは^^;
まったく…
本当に…君といると、退屈しないね」苦笑
ケイト「私だってそう思ってるよ」苦笑
『…くす←吹き出す
^^』ふふっ
フィン「お互い、同じことを思っていたわけか。
お互いに」くすり
ケイト「だね^^」くすくす
おんなじだ――
そう、軽やかな声が天に響いた…
そう笑い合う中、アスフィがいじめの根本的理由を挙げてくれた。
どうやら調べてくれていたらしい…