第12章 手伝いと修業
ロキ「…ええ傾向やな」にまにま
夕方、ロキの所へ人だかりが出る中、私はある所へ!
ケイト「ベート!遊びに来たー!!」ばんっ!
ベート「来んな!!」
ケイト「何でそんなに警戒してるのー?
わかった!鍛練した後ならいいよね?
マッサージが報酬ってことでいい?」
ベート「てめえなあ…
はあー…まあいいけどよ。
ちょうど戦いたかった所だ。目にもの見せてやるよ!」にや
ケイト「楽しみにしてるよ!」にや
不敵の笑みをぶつけ合った後、再び爆音と騒音が鍛練場に鳴り響いた。
雪まで解けるほどの熱戦で、途中から見ていて熱くなったティオネやティオナやアイズが参戦してきたのは言うまでもない。
ベート「てめえらまで参戦してくんじゃねえ!!」
ティオナ「別にいいじゃん!」
ティオネ「晩御飯までぶっ続けでやるわよ!!」
アイズ「ケイト!付き合って!!」めらっ!!
全員何故か燃え滾っていた。
あの光の粒の修業はちゃんとしている為か、器用と敏捷がカンストするほど上がってて…
そういえばベートもLv.6だったっけ……
所変わってパルゥム仮面
フィン(やはりか…器用と敏捷がカンストしている。
彼女が来てから、数値の上り幅が異様なまでに上がっているようだ)
自分の掌を見つめながら、強くなった実感を得ていた。
「た、助かった!ありがとう」
フィン「なに。礼には及ばない」
「あんたは何者なんだ?」
フィン「私は…名乗るほどのものではない」
「なんて奥ゆかしい人なんだ!」
フィン「敢えて名乗るのならば…パルゥム仮面、と言った所か」
「絶対忘れねえ!恩に着るぜ!」
思いもしない所で、ステイタスの恩恵が形となって出たな。
あの例の修業をしている団員は誰もが敏捷と器用がカンストしたという。
いっそ全員に取り入れるのもありかもしれないな^^
そう考えながら、フィンは晩御飯時まで地下迷宮(ダンジョン)での人助けに奔走し続けていた。