第70章 新天地
ヘレイオス「……爺…お爺ちゃん」ぶわっ!←涙が目にたまる
爺や「しー^^
私達だけの、秘密でございますよ?」ウィンク
ヘレイオス「うん…うん;;;(ぼろぼろ)
一生…大事にするよ…
どんなことがあっても…肌身、離さず、持ってるよ…;;;」
爺や「はい^^
私めも…あなたのことを、変わらず、本当の孫のように想っております。
あなたが、許されるのなら、ですが…」
ヘレイオス「許すよ…ゆるずよおおおおおおおおおおお;;;
わあああああああああああああああああ;;;;;」
爺や「坊ちゃん!?;(ぎょっ!)
落ち着いて下さいませ!せめて声を鎮め
ヘレイオス「うびゃあああああああああああ;;;;;;あああああああああああああああ;;;;;;;;」
爺や「感情の堰が切れてしまったようですね…
まだ…10もいかない子供ですから…仕方ないこと……)
大丈夫ですよ…
私の……愛しい、坊ちゃん^^//」なでなで
抱き締めたまま、背や頭を泣き止むまで撫で続けてくれた。
そしてそれは…
死する時…湖に沈んだ状態でも、浮かぶ金のそれを左手で掴み、決して手放さずにいた。
天上から差し込む光は…神殿の天井の作り(3338ページ参照)は、その当時の光景をイメージされて作ったという……
たったひとりだというのに…救いにも似た『光』、『温かみ』を感じた……死の間際の出来事から………
乳母でも…
ヘレイオス「お母さん……」ぎゅうっ←乳母を抱き締める
乳母「お戯れはおやめ下さい」
ヘレイオス「お母さん…おかあざん;;;;;」
乳母「………坊ちゃま…;」半泣
ぎゅうっ←瞑目し涙を流しながら乳母がヘレイオスを抱き締める
ただ抱き締めてくれる、それだけで…十分だったという。
人の気持ちを大事にするのは、寄り添おうとするのは…幸せであるようにと、願い出したのは…その時からだとも思う…
その仕打ちを受ける側を、痛いほど知っているから。
「実の孫でもない癖に」
「お前など武家ではなく農民ではないか?」
張り裂けるような心痛を…助けも、守るものも、共に進むものも、誰もいない孤独を……
だからこそ…他人事ではいられない。
(自分の)心が、(他のその心を)無視できない。
どうしても…自分のこととしか、思えない――
それを人は…『慈しみ』と呼ぶ―――