第70章 新天地
ケイトの人物像について、以下の説明が箇条書きされていた。
ケイト:聡明(そうめい)、啓蒙(けいもう)
清らかで汚れがなく潔い(毒リンゴを渡すことはしない)
頭がさえ理解力があって(人格にすぐれ)かしこいこと、無知の人に啓発して正しい認識と生き方を教える
課題:人のことを気にし過ぎない、自分大事にする(己以外を重視し過ぎて我慢し過ぎ、完璧を目指し過ぎ)
人の気持ちを理解しよう、重視しようとできる人
フィン「ケイトは人の気持ちを死ぬほど大事にしているだけ。
だからそれを見抜けもせず嫌う人なんて心証最悪、僕にとっては嫌いなだけだ。
たとえ自分に合わないものであっても、その気持ちを聞いたら、ちゃんと真剣に考えてくれる。
普通の人なら他人事だから適当にあしらうというのにね…
嫌がるとわかったのなら、絶対にやらないようにしようとしてくれるから。
まあ…過剰愛情表現にしては要課題だけど」じと目←ケイト見やる
ケイト「………」視線逸らし距離を取る
フィン「………;」じいいいい←腕組みしたまま凝視
ケイト「……/////(ぐっ)←瞑目し歯噛みする
愛情が止められません…////」ぷるぷる←両手を顔に当て俯き気味に語る
フィン「はあ~あ……馬鹿//;」
額に手を当て微笑しながらも俯いた。
嬉しいのは…多分、伝わっている。
僕として『も』、最高に嬉しい。
「彼の存在に…何であんなに怒るか、その理由が、本当にわからないの?」
と、問いかけたい…
ケイトがしているのは、同情ではない。実体験も踏まえた『共感』だ…
その痛みを、その苦しみを、その辛さを、その時の感情を、心痛を、身をもって知るからこその……
ヘレイオス「爺や……お爺ちゃん…お爺ちゃん……」ぼろぼろ号泣
本当の家族なら、どんなによかったか…
爺や「お坊ちゃま…お坊ちゃん……
大丈夫です…私は、どこにも行きませんよ^^
変わらず…あなたの傍にいます」なで←背を撫でる
ヘレイオス「お爺ちゃん……」ひっく&ぎゅうっ
爺や「ふーむ…目に見える証が欲しいのなら、これをあげましょう。
差し出がましいようですが…受け取っては下さりませんか?
金の装飾のネックレスです。今のあなたには大きいでしょうが…
年相応になれば、気にならなくなるでしょう…
私も、私の父上から貰いました」