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Unlimited【ダンまち】

第70章 新天地








神殿長「それでも、我々の意思は変わりません。←跪き、真剣な表情で双眸を真っ直ぐ見やる

我々は、あなたの信奉者です。←胸に手を当てる
どこまでも信じ、直向きに、付き従っていきます。

我々は、あなたがいたから、救われた命です。
もしあなたが何もしなければ、私達はとっくに死んでいた。
そういう人だけで、この国は成り立っています。


あなたは、我々の矮小な力など求めはしません。神の力でも同じです。
守りたいから、危険に晒したくないからと、一人で抱え込み、解決しようとしてしまう。

そこは…神々と同じでしょう…?


神々は、どんな形であれ、我々を愛し、守り、慈しんでくれる…
我々に力など求めません、何も求めません、神の為に時間を割くことも、何であっても…全て……

目の前の出来事から学べと、捨てない限り救いは必ずあると…

救いはあった。
目の前のあなたが、我々に居場所を、生きる場所を下さった」なでなで

これまでの旅路を思い出し、涙を流しながら神殿長はケイトの頭を撫でた。


神殿長「申し訳ありませんが…我々の気持ちが揺らぐことは、決してありません。

どうか――我々を、この神像を祈ることを、どうか赦して下さい


しっかりと真相を記しておきます。
我々の意思だと、他ならぬ国民が国王に隠して極秘裏にしたことだと。

あなたが抱く不安は、人が勝手に思うが故のもの。その気持ちはわかります。
確かに人は、勝手な吹聴をします。憶測から偏見まで際限を知らず…


ですが…我々がついています。
たとえ何を言われようと、何の謂れを受けようと、私達がついています。
その為に、この像を作ったのです。その意思を示す為に、伝えたいが為に、忘れない為に、ここに置きたいのです。在りたいのです…

この感謝を…想いを、忘れたくはないのです……←涙がぽろぽろと落ちてゆく


どうか…どうか、お願い致します」土下座

さっ
ざざ
ばっ!!
『お願いします!!』土下座

ケイト「……っ;;」ぼろぼろ

神殿にいた国民も、それ以外も、皆が皆、誰もが揃って土下座した。

座ってた椅子の上で靴を脱いで無理やり土下座をし
小さな子も、赤子を抱えた母も、シスターも、神官も、文官も…
壮観とも言える光景が広がっていた。


500人はいるだろうか…ルパン達3人と僕以外の全てが土下座していた。


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