第70章 新天地
何故、ここまで好かれるか…
己が人へする支え、助け、それらは人として当たり前のこととして惜しみなく与え、
人から己へ与えられる支え、助け、それら全てを非常に希少なものと、感謝するばかり。
恩返しをいくらしてもまだまだ足りないと奮起するばかり。
その心に寄り添い、終いには『幸せに過ごすこと』こそが何よりの恩返しだと言う始末←1935,1936,2013,2423,2645ページ参照
その姿勢にあるのだと思う。
何故、神像の件でも、今回でも、止めなかったに関しては…
一度、それによって得られている『光』に気付くべきだと踏んだからだ。
と言っても…皆が大袈裟だと言い兼ねないが…
感謝していることだけでも、ちゃんと受け止めて欲しいと思う。
だから止めず、皆からの言葉を全てその身に受けさせた。
それが逆に羞恥心へと変わってしまったようだが…;
言っておくが、やるよう促す人は誰もいなかった。
というより、皆が皆、自ら進んでやり出したのだ…
許可も取ってないことに気付いた神殿長が、慌てたように僕へ連絡を取り、許可を得た。
が、ケイトは知らずにいた。
(この小説は、実際に、現実に起こった出来事しか書いていない)
フィン「ンー…どうしたものかなあ^^;」
神殿長「フィン様どうかお助けを!!;」
ケイト「だって壊さなきゃ!;
王が国民達に作らせたとなる!
権力の証として作ったと受け取られ兼ねない!
あれは行事として仕方なく許可したけど!;←2013ページ参照
神の力を得て、文明が神技術により神文明となったから、発展したから『神国』は名乗ったけど!
確かに神にはなったが、わざわざひけらかすものでもなければ、公然としていいものでもない!!」
神殿長「いえ、国王様。
ただ我々は感謝を受け取って欲しくて
ケイト「でも私だって間違うよ!!←その場に膝から崩れ落ち両手を床に付け頭を伏す
まだまだ求道者に過ぎない!修業中に過ぎない!!
完璧になんてなれてない!!!(頭を振る)
まだ…!まだ!!
皆に捧げられるほど!!崇められるほど、高みに辿り着いてもいない!!!
まだ私は、皆に誇れる存在ではない!!!!
感謝もその気持ちも十分嬉しいよ?
でも私の気持ちもわかってよおおおおお」
と咽び泣き始めるケイトに、国民達はその感情を理解した…