第70章 新天地
神官「口先だけの心配なら、赤子でも子供でも誰にでも出来る。
所詮口先だけなら、その場その時の気持ちだけで終わり、何も反映はされない。
何も変わりはしない…
本気で心配しているのなら、何とか軽くしようと奔走する。
逮捕した人と話したり、考えたり、己の時間を割いてでも何とかしようとする。
ケイトに至っては…
「私が身元引受人になる、私がさせない、だからどうか減刑して欲しい」と土下座で立ち往生をした」
「おお~!!」
神官「漢をまざまざと見せつけられたと守衛は語っていたよ。
「その罪は、私もしていたかもしれなかった過ちだ。
だから私も背負う!
同じ時を人生とするものとして、同じ境遇者として、同じ闇を身に受け続けてきたものとして、放ってはおけない。
頼む。どうか…その人生、私に預けて欲しい」
同盟国、海洋国ディザーラとして看過できず、身元を引き渡したそうだ」
「ああ!わかった!!
あの魔術式の人だよね!?←1765,3204ページ参照
英雄譚に載ってた!」キラキラ
神官「ああ、そうだ。
我が国王、彼女と関わったことで…彼の人生は脚光を浴び、世界一偉大な償いとした。
死ぬ最期の時までずっと続けていくと、語っていたよ…」微笑←ケイトの神像を見やる
「エルフの男性の…えっと?
ラトバリタ?」
神官「うん、その人だよ(微笑&なでなで)
命を取られ兼ねなかった、被害者だというのに…
「私が繰り返させない、それを償いとして欲しい。
その人はもう、その罪を、意味を理解している。
一番大事な人が見守っていることを知っている。
だから…二度としない。させない。
この人は…今後を、未来を、新たな文明を、築き上げていく上で、必要な人なんだ!」
素直な本心をさらけ出し、当時の状況を説明し、
彼が解放されることによる未来を、その重要さを語った。
そして…神技術(2350,2886,2887ページ参照)、神気を集め神の力にする魔術式、神の力を魔力への置き換える魔術式へ繋がった。←2897ページ参照
本人は納得しておらず、説得にそれこそ何時間もかかったが…
根気強く、再三説得し続けた」
「うん!
英雄譚で一番の盛り上がり所だったよね!
僕、読み聞かせてもらって、とってもあっつくなったよ!//」キラキラ
神官「そうだな^^//」ははっ