第70章 新天地
治療場だが、建築込みの庭面積は9万9千平方mの11階建て(2041ページ参照)の外周を
水のカーテン状の噴水が覆い、11万平方mとなった。
人が触れると自動的に水が避け、濡れないように設計されている。
『水のカーテン』と呼ばれているそれは、厚さが8mもある。
神国へ入国する際、結界が癌細胞やウイルスや病原菌、体に害を与える一切を侵入不可とし、エネルギー化させている。
その機能を付属した『水のカーテン状結界』だった。
全身が癌に侵されていたとしても、通過中に一瞬で治る。
通っている間は空気も共に避けられているから息苦しくもなく、別に問題はない。
魔力で筋力を強めれば一瞬で突き抜けられる訳だが、その間でさえもその水によって滅菌&浄化されている。
無色透明で、その先も透き通って見え、視界不良もなく快適に過ごせる。
医療機関=治療場において医療研究チームも配属、取れた手足や不全した臓器も元通り。←2044ページ参照
心肺停止状態で運ばれてきても、心臓と肺が消えた状態でも、機械と魔法で心臓と肺を動いた状態を維持させ、その間に数分で組織を生成、自家移植させる。
血液でも何でも同様に…
液体呼吸で酸素を全細胞に巡らせるという手法も開発されており、最悪時間ごと記憶はそのままに細胞のみの時間を巻き戻させる『最早治療とは言えない治療法』もある。
結論、寿命以外の死因の一切を皆無とさせた。
面倒をとことん省き、お互いにとって最適かつ最速、最小限の手間で済ませられるように、を信条とされている。
地下もあり、あらゆる体験が無料で得られ、健康診断も…←2413~2415ページ参照
最低価格で治療が行われ、無償で行われる健康診断で病気が見つかれば即座に緊急入院←2933ページ参照
無理をしていると治療場に叩き込まれる←2427ページ参照
原理は、そのケイトの意思を汲んだ結界によって
『無理』の度が越えた時点で感知され、強制的に瞬間移動で治療場へ救急搬送させられることとなった。
急患の際と同様に…←2516ページ参照
終いには…5分寝るだけで心身を元気にするベッドカプセルなるものがケイトによって開発された。
強制的に全細胞から霊体、魂に至るまで全てを活性化させ活力が漲るもので
5分で100ヴァリス(1000円)、有効期間は5日らしい。