第70章 新天地
フィン「…僕をどれだけいかせれば満足するんだ!!;」←魂の叫び
ケイト「永遠!!」キラン!!←大マジ
フィン「……;
はあっ//」
嬉しいような、哀しいような…喜んだらいいのかわからなくなった。
ケイト「…言っとくけど、ふざけてないよ?」
フィン「知ってるよ…」
ケイト「…」
ケイト/フィン『全部、本音
だからね?/だということぐらいは』
ケイト「…//
大好き^^//
愛してる//」ぎゅうっ
瞑目し、僕へ抱き締め頬を擦り寄せてきた。
今度は正面から…逃がさないと言うようにしっかりと…
そんな甘えも、弱みも、何もかも…
僕にしか見せない。僕にしかしない。
僕がいない時は、さぞ窮屈に感じることだろう…
ありのままを、お互い…互いに受け入れている…
譲歩と言うより…君の為に、必死に動いている。
そして君も…僕の為に、必死に動こうとしてくれる。
愛してやまない存在として、大事な欠かせない存在として…向き合ってくれる。
その時々で、感情も、心も、いとも容易く変わる。変えられる。
それぐらいに重い関係で…それがどこか、心地よくもある。
安心したように夢現気分に陥り眠りに浸り掛けるケイトを尻目に、僕は自然と表情を綻ばせ微笑んでいた。
優しい顔と周囲から言われる表情で…何より大事な存在を前にするように、笑っていた。
この恋は…初恋は…言われて初めて気付く程自然なものだった…
これまでではあり得なかった変化を呼び起こしてくれた…
僕の中の時間を、進ませてくれた…
愛してくれた…
今度こそ…二度と、誰にも、奪わせたりはしない…
そう想いながら、僕もだと抱き締め…そのまま眠りについた。
しばしの昼寝…たった15分の眠りだが、至上の心地よさを感じていた。
睡眠中抱き返されていたからこそなのかもしれない…
その裏で、神国内でも動きがあった。
今回の事態を受け、心構えの方に少し追加が生じた。
皆で一丸となって取り組むように、皆が幸せでいられるように…家族のように、超個体意識を持つように、本人の意思に耳を傾け、真剣に考え、寄り添い、譲歩し合うように。
心、傷、双方に寄り添いて初めて人となす…痛んでこその人である。
これら最低限は必ず全員が守れるように。神国の民として恥じぬよう徹底されることになった。