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Unlimited【ダンまち】

第70章 新天地





フィン「……そうか…

止める為にする暴虐もまた、別の観点で見れば、全く同じもの。
それもまた止めるべきものに相違ない。

つまり…傷付けず、殺さず、止めてこそ…ということか。


だから君は…そうしてきたのか」

ケイト「こっくり)…」

フィン「…自ら…悪とならない為に…

……そこまで…深きを見据えた上で」顎に手を当て考え込む


ケイト「正確には…される人のことを考えて、だよ…
今考えて、やっとその意味に、その行動が行き着くことに、重要さに、真価に気付けたってだけ。

生き方というのは…皆、違うものだから……

私のそれは、合わない人の方が多いかもしれない…


傷付く人がいる、だから被害者は生まれる。

被害者を減らす。
その為に動く…

それじゃあ…ダメかな?」

フィン「!…

…(ふっ)

ダメなものか。
皆…基準が違うだけに過ぎない。

きっと賛成してくれると思うよ…」


ケイト「いつも…私のわがままに、思い付きに…
形にしようって尽力してくれる人達がいる。

民がいるから…実現できたんだ…

『神国』も…『神聖を司る国』という形も…


これからも…大事にしていきたい…

誰一人として欠かさず…死因を、寿命のみとして」

フィン「ああ…

君のその優しさは…本当に相手のことを考えていなければ、抱けないものだ。

是非とも大事にしてくれ…自分もね」


ケイト「…うん(苦笑)

意図的であっても、なくても、必ず被害者は生まれる。
今回の事のように…

被害に遭った人へ、ああ言うことで…


最低限、「意図的に」というのは必ず無くす。
品性が疑われるような愚劣な言動もまた然り。戒めるべき対象だ。

ただし…信頼している人への甘え、ならば良しとしよう…」

フィン「……僕へ何かしようと?」じと目
ケイト「……」そっぽ向き

テロップ『図星!?;』

図星、か…


なら…仕方ない……

こういう手はなるべく取りたくはなかったけれど…


こしょこしょこしょ
ケイト「や、やめてっ;そこはダメええっ;」
フィン「観念して吐き出す気には?」
ケイト「なった!なった!なったからやめて!くすぐったああああい;あっはっはっはっはっはっはっはっはっ」
フィン「ン?よく聞こえないなあ」棒読み
ケイト「やめて、ごめんなさい、言うから!教えるからあああ!;」


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