第70章 新天地
フィン「たとえ嫌いでも態度は変わらないだろう?」
ケイト「…いや…距離取ったり置いたり離れようとしたり
フィン「傷付けたことは?殺したことは?」
ケイト「…;
ある
フィン「それで出来たことは?」
ケイト「………;」
フィン「ないね」
ケイト「ぐうっ;
でも怒りに飲まれて殺し掛けた時とか、世界の痛みを知れと殺し掛け続け
フィン「全て神に時間ごと巻き戻された
ケイト「でもやった事実は変わらな
フィン「大事な人を殺されるばかりか君と僕に関する記憶も全員消されたのにか?
僕なら魂ごと消す自信しかない」
ケイト「…そういう問題じゃないでしょう…;」ぐるぐる
フィン「はははっ^^
まあ…生易しいぐらいだよ。
あれだけの仕打ちを受けて、たったそれっぽっちで済ませようとする分だけでも」
ケイト「…;」
フィン「兎も角、僕が言いたいことを纏めると…
人の選択、過ちの問題よりも…
今、傷を負わされた上で、更に傷に…塩と傷を上塗りされている人。それを助ける方が急務だ。
と、僕は言いたかったんだ」
ケイト「…私、繰り返さないよう頑張るよ;」
フィン「うん、そう矢文するのはいいけれど」
ケイト「へ?矢文なんて出してないよ?」
フィン「違う;
矢文には、矢の催促の文という意味があるだろう?
転じて、自らへ催促しなくてもという比喩表現だ;」
ケイト「はっ!)あ、なるほど!」手を打つ
フィン「自らへそう努めさせるのはいいことだ。
だが、それにかかりきりになってはダメだ。
本来の生活を蔑ろにしていては本末転倒。
もう振り返らず、見ず、次に生かす。
振り返るとしても今後に生かす為だけにしよう。
とらわれていた元凶となる傷も知れた。理解も出来た。
あと、することは何かわかるね?」
ケイト「はい!(挙手)
フィンとイチャイチャラブラブすることです!!」きりっ!←至って真剣
フィン「………^^;
ハリセンを受ける準備は?」すっ←ハリセン構え
ケイト「バッチコーイ!!」ぐっ!←拳構え
すぱぁん!!!!!!←脳天へ炸裂(音の割にさほど痛くない)
フィン「……僕の反応を楽しんでないか?;」
ケイト「フィンのツッコミ大好き^^//
反応してくれてありがとう//」すりすり←フィンの腕に顔を埋め擦り寄る
フィン「…僕も大好きだ//」はあっ←安堵の吐息