第69章 文明開化
ただ抱き締めてくれていればそれで十分だと言われた。
人の心に触れること、温もり、愛に触れることが何よりの救いだとも。
頬に手を触れ、唇を一度奪い、恍惚とした表情と笑みを向けられて言われた。
それに顔が自然とどちらも赤らみ、紅葉していった…//
ケイト「…//」ぽっ←言ってて恥ずかしくなった
フィン「お互い様だ//」微笑&すっ
そう言うが早いか唇を奪うと、満面の笑みを浮かべて僕を見つめてから、すっと唇を奪いそのまま離れずに眠りにつき出した…
まあ仕方がない…
前から言っていたのだし…
そう考え、自信を少しでも持ってくれたらと、あることを伝えた。
フィン「君は私がわからないと言うが…←3184ページ参照
殺して平気でいられる人ではないことは十分知っているよ。
ましてや犯罪をして、これまで通りを続けていられもしないこともね…
自信を持つことだ。自分に…
もし出来ないのなら、僕を信じてくれ。
僕の信じる君を、僕を通じて、君が信じてくれ。
自信にならないかい?」
ケイト「なる…なるよっ…」涙
ひしぃっ!!
泣き震えながら、声にもなっていなかったが…「ありがとう」という声が想いと共に聞こえた。
うとうとと寝入り掛けていた所に言ったのだが、ちゃんと聞こえていたようでよかった…
フィン「大丈夫だ…ちゃんと見ているよ」なでなで
両腕でしっかりと抱き締めてくるケイトに、僕は微笑み…
そっと左腕で抱き返し、右手で泣き震える頭を撫でた。
それから程なくして唐突に、結論を出された。
ケイト「…あ。そういうことか」
フィン「ん?何の話だい?」
ケイト「んっと…初代が弟だった頃の夢を見て、わかった。
勿論今世の彼を弟のように想って大事にしてた経験も含めて…
『一見正義に見える、理不尽の塊』…
それが、全世界を亡ぼす『元凶』だ。
これが正しい、これはやっていい。
そう思わされた言動を皆が取り、正義とする。
だが、それは違う…
立場やされたに関係なく
他へ与える理不尽、傷付け殺す言動、与えることが、全て等しく悪だ。
される人の心に寄り添わず、悪と、間違いと認めないこと。
それにも罪が宿る。
だからと言って横柄にされればそれもまた罪。
悪事を、立場とか集団の理屈で、正義とすることが悪だったんだ」