第69章 文明開化
ちなみに交渉現場、ケイトの場合…
ボス「座れ」
ケイト「お願いします!」土下座
初手天元の心積もりで、初手土下座を敢行した。
全てをかなぐり捨ててでも、正真正銘無防備で武器も一切持たずにした。
しかも…10年間、一度としてマフィアを誰も殺さず、戦いに介入と同時に双方を守るばかりか
「怪我人出てこい!治しちゃる!!」「命を粗末にするもんはぶん殴っぞゴラァ!!」と矢継ぎ早に言うが早いか、炎で拘束して治していった。
それに救われた数は数知れず…悪いようにする気はなかった。
頭の切れる人当たりのいい人物を演じている狸か、ただの馬鹿か、見極めてやる!
そんなボスの胸中とは裏腹に…目の前の行動で、その場に居合わせた連中全員わかったことがある。
『あ…馬鹿だ)……』
ケイト「この通り!!」土下座
頭をついさっき土足で着いていた所へこすりつけたまま、叫んでいた。
聞いてくれるまで頭をあげません、やめません、とするケイトに対し…
ボス「……お前は何だ?」
アラウディ「護衛」きっぱり
ボス「………;
(こいつ…素でやってやがる;」額押さえ
コンコン
「失礼します」
ガチャ
ごぉんっ!!
ケイト「~~~~~~っ;;」ぷるぷる←あくまで土下座を続ける(少し前に進む)
『ぷっ』
「ぶふっ」
ボス「笑う奴は殺す!こいつの漢気がわかんねえ奴は死ね!」じゃきっ!←拳銃を構える
ぴたっ!
シーン…
一般人から支持されているのは初代、マフィアから支持されているのはケイトである。
差別なく、区別もせず、一人一人の命を種族に関係なく守ろうとする馬鹿。
そう、救われた仲間からよく聞かされていた。
一方で、人当たりよく演じているのではないかと囁かれていた…
ボス「……」
ケイト「ドラッグもしないさせない!抗争でも一般人に気に掛けられる!
シマにいる一般人までをも守り、仁と義を重んじる、立派で偉大なボスだと言わせて下さい!!」土下座
ボス「はっはっはっはっはっ!
気に入った…
物は言いようだな…
聞いてやるからこっちへ座れ」
ケイト「いや、頼んでいる立場なのでここから動く訳にはいきません」
ボス「郷に入っては郷に従えって言葉がある…
目の前の椅子に座れ!」ぎろ!←睨視
ケイト「でもメリットはこちらのが大きいし頼む立場なので;」たらたら