第69章 文明開化
初代「そうか…
私は…愛されていたのか……
ずっと…俺は…意味を、はき違えてしまっていたのか…」涙ボロボロ
G「よかったですね!初代(プリーモ)!」なでなで←背を撫でる
ケイト「……ま、気付くまで随分と掛かったけどさ…
お前と、私との違いのお陰で…
私は…弱き民を守る、に…マフィアも入れたかったんだ。
マフィアでも、家族はいる。仲間もいる。哀しむ存在は必ずいる。
私が殺せてしまうものは全員、弱き民だ。
そこに立場も、何もない。死なない人はいない。
でなけりゃ…立場が違えば殺していいのなら…その哀しんだ人達の想いは、どうなる?」
初代「ああ…だが……喪ってしまった命は戻らない」
ケイト「ああ…どっちも、殺されてしまっているから…
もう引くに引けないだろうね、お互い。
理屈っぽい話になるけど…
殺したいは、自己満足に過ぎない。殺された人の本当の望みなんて、死んで直接話さなきゃわかんない。
今生きている私達に出来るのは…
せめて手向けに、同じ人は出さなかったぞって…
そう、胸を張って…頑張り抜いたぞ、って言うことだ。
だから…頼むから、武力縮小だけはやめてね?
マフィアの抗争を止めるにしても、規模が大きくなり過ぎてしまったし…
それで縮小すればって思いに駆られるのもわかるけど…それでは身内を殺された人達からすれば美味しい餌にしか映らない」
初代「ああ…今となっては仕方がない……
俺は…気付かぬまま、協力者となれていたかもしれない人まで、切り捨ててしまっていたんだな…
一つの命を、立場に限らず、大事にすること…あの言葉に、そんな意味があったとは…後々になって、こんな大事にまで発展するとは」
ケイト「邪魔しかされないだろうからね…
その夢を次代、セコーンドに託して引退して一新をはかるかぐらいしかやりようがないと思うよ。
それとG!
本来これは右腕であるお前の役割なんだからな!?
こういうお小言をしないといけない立場は!」
G「わ…悪い;」
ケイト「けどまあ…
嫌いではないよ……(微笑)
マフィアへの殺しに手を染めるのを、止められなかったのだけが…口惜しいけどさ」眉間に皺を寄せる
『……』
ケイト「ってことで、出来るなら…いや絶対に武力縮小はやめてね?」
しかし…その諫言すら無駄に終わった。