第11章 雪と真相
アミッド『!…そうですか』
ケイト『だから…もし、万が一……ロキ・ファミリアの誰かが運ばれてきたら使って欲しい。
この箱は、開く時に願った薬が出てくる。それも何でもだ』
アミッド『瞠目)!…何でも』ごくり
ケイト『薬限定だけどね。クリエイトって魔法で作っちゃった^^♪』てへっ
アミッド『はあ…あの魔法をも作れる魔法ですか;(厄介事を…;)
その為に私のもとに渡しに来たんですか』
ケイト『こく)うん^^
正確には預けたいって依頼だ。
蘇生でも解呪でも、逆に何でも死に至らしめる薬だって作れる。
一番信頼できそうで、なおかつ傷を負った者がすぐ運ばれそうな場所がいいと思ったんだ』
片目瞑って笑みを浮かべ、何かを言いたげに見やるそれは…
誰の目にも、フィンの影響をもろに受けたことによるもののようにも見えた。
アミッド『むっ)…ずるいですよ//その言葉を使うのは』じっ
ケイト『怪我人は大方ここに運ばれてくる。
ポーションやハイポーション、エリクサーに至るまで…いつも助けられてるって聞いてる。
というか、ロキ・ファミリアの皆に聞いたんだ。
だからこそ…頼みたい。私個人からの人生初依頼だ』すっ←身を屈める
アミッド『!!』ぎょっ!
ずさあっ!!!(土下座)
ケイト『ロキ・ファミリアの誰かが運ばれてきた時、何が何でも救ってやってくれ!!
アミッド『何を!
ケイト『それに必要な薬はそれが精一杯だ!!頼む!!!
ロキ・ファミリアの怪我人が運ばれてきた時に、その箱の中の薬を使ってやってくれ!!!!』
「なんだなんだ?」という目を向けてくる周囲に対し、アミッドの取った行動は非常に速かった。
アミッド『何でもありません!!!』
ケイト『よし。これで証人は得た』にや
アミッド『…あなたはフィンさんのお弟子か何かですか?』じろり
普段の無邪気なそれとは裏腹に、下卑た笑みを浮かべる様にアミッドは睨んだ。