第11章 雪と真相
朝御飯後、執務室
フィン「…さて…人払いも済んだわけだし、聞かせてもらおうか」にこ
ケイト「うん…アミッドの件だよね^^;」
それは時間帯にしてオッタルと激戦を広げるよりも前の朝
ロキ達と別れてからホームを出た後に迷宮へ寄るよりも前、ギルドと同じく北西エリアにある治療院に寄った。
そこは【ディアンケヒト・ファミリア】が営む、病院のような施設だった。
オラリオを案内された時、教えてもらった場所だった。
一週間寝たきりの状態の時にかかっていたらしく、案内してもらった矢先に礼を言わせてもらった。
アミッド『…ケイトさん?』
ケイト『こんにちは。
アスフィお姉ちゃんに案内してもらって挨拶した時に「呼び捨てでいいよ?」って言ったのにー』ぶーぶー←152ページ参照
唇を尖らせて言うと、澄ました表情のまま口を開いてきっぱりと述べた。
アミッド『いえ、礼儀ですので』きっぱり
ケイト『んー;こっちは呼び捨てで呼びたいんだけどなあ~;』
アミッド『なら好きに呼び捨てにして下さい。ご用件は何ですか?
まさか世間話をしに来たというわけではないですよね?』じろ
そこは開いたばかりのようで、ギルドと同じく人が多数行き交いしていた。
ケイト『それがね…これ貰ってくれない?』ずいっ
アミッド『?箱ですか?』
ケイト『開けたらダメだよ?
どんな薬でも出せる宝具を作ったんだ』キラン&にや
アミッド『いただけません(きっぱり)
何ですかこの如何にも争いを呼びそうなものは』じと目
カウンターに右肘を乗せながら言い張る彼女に、彼女は訝しむような眼を返した。
ケイト『いやいやそういうんじゃないんだって^^;(両手を左右に振る)
厄介払いじゃなくって…
遠征に行くことが決まりそうなんだ』
その瞬間、それまでの笑顔が消えて真剣な表情を浮かべた。