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Unlimited【ダンまち】

第69章 文明開化





初代「ああ、だが…私は守れても一般人は」

ケイト「そうだな、一般人を守る為に殺した。

抗争を止めてもらう為に頼み込みに行ったって言うけれどさ…
土下座はしたか?」
G「んなもんする訳ねえだろ!!」

ケイト「してでも成し遂げたい、そういう気迫や気概、誠意が感じられない」
『!!』

G「てめえ、どっちの味方だ!!」←ケイトの胸倉に掴みかかる
ケイト「冷静に考えてもみろよ…

お前にとっての父上
初代「父上はいない!!」

ケイト「……そうでなくても…この10年、支えてきてくれた仲間がいるだろ?

今隣にいる。ずっといる。
そう思っていた。

そんな人が、殺されたら…
お前…その殺した人に頼み込まれたとして、聞けるか?」
『!!』

ケイト「殺した後、今まで一度も謝りにも来なかった…
そんな奴から頼まれて、聞く気になるか?」

『………』

ケイト「少なくとも…組織のトップとして、そんな命と軽視していると下から取られ兼ねない」
『!!』


ケイト「だから…マフィアは、お前達の頼みを一度も聞かないんだよ…

聞く訳にはいかないんだ…
頭が、トップが、自分達の身内を殺して笑っている奴である限り…

共通の敵が現れでもしない限りは…


ジョット…父上が言ってただろ…?

「一つの命を蔑ろにするもの、大望を見る資格なし。
大望抱くに値せず!」

千差万別、老若男女、立場に問わず、一つの命として大事にすべし。
でなければ大望抱くに値せず。大望を抱く資格なし。

そう言っていた理由が…今、やっとわかったよ…


一つの命は、協力して欲しいものとも繋がっている。

立場が違うからって、殺して、仲間と想う輩からすれば
仲良くお手て繋ぎましょうだなんて出来るはずがない。

協力なんて、得られるはずもない…

大きな夢を叶えるには、沢山の人の協力がいるんだ。


お前はもう…殺したその時点で、謝らず、繰り返すようにした時点で…その資格を失っているんだよ。

マフィア間の抗争を止めて、一般人との橋渡しになるという…大望の、資格を」

『………』


シーン


ケイト「………何で押し黙ってるの?;」

初代「父上が…」


ケイト「…うん?」

初代「世間体の為じゃなかったのか…?父上が…俺を、勘当したのは…」わなわな震え

王族としての…

そう消え入る声で呟かれた。


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