第69章 文明開化
今世の彼の10年後も、争いの元としてリングを壊すという愚行で、沢山の人心が離れた。
リングを壊して皆を危機にさらし、幹部以外の全てから見放されて離脱される。
基地に見知った顔以外誰もいない理由はそれ。
前世で自殺したことで、それまでしてきたことと同じことをすることになる。
14で殺人する為に本来の形が歪まり、更には時空やその先まで狂わせてしまった。
初代の頃、人を殺しても人のせい。
王族(2401,2723ページ参照)から継承権を剥奪、追放される。
姉の前世のケイトが心配してついていき風の守護者となる。
例の命令を下す昨晩、任務で別の場所に行く前日に、初代とこんなやり取りがあった。
初代「どうすればいい…
どうすれば、こんな抗争を終わらせられる!?激しさを増すばかりだ!;
もう10年も…」
ケイト「……」
初代「やはり、争いのもとである力を減らすしか…武力縮小するしか!」
ケイト「それだと袋叩きにされるね」きっぱり
『!!?』
ケイト「血迷ったか?
お前…マフィアからどれだけ恨みを買っているか、わかって言ってるの?
抗争を散々邪魔されて、シマを荒らしているもんに落とし前付けてる所に何度も何度も横殴りされて…
終いには、マフィアの重鎮の命まで奪われた」
初代「必要なことだろう?やらなければ一般人が死んでいた!!」
ケイト「で?」
初代「?」
ケイト「……抗争を終わらせるには、マフィアからの協力が不可欠だ。
私の時は1人で行こうとしたがアラウディに強引についてこられて、結局…
会談する部屋の入口近くの壁にいてもらって、私は扉の出入り口で土下座を続けた。
扉にお尻へがぁんってこられたけど…;」たらーり
『……;』
ケイト「で、まあ…その頼み込みもあって、鞘に納めてもらった抗争がいくつかあった。
十数は下らないと思う…
お前と私の違いを明確にあげるなら…マフィアを殺しているか、殺さず守ったかだ。
で…末端で、こういう考えが横行していたぞ?
マフィアは殺す為に存在する。
嫌な感情はマフィアにぶつけるに限る。
ってな…
マフィアは人に非ず。
そういう風潮が生まれていた…
それが…弱き民を守る自警団のすることか?」
初代「だが…殺さなければ、殺されていた!!」
ケイト「言っただろ…?殺さずとも無力化できると」