第69章 文明開化
ケイト「あー…なるほど、裏切られた気分か…
確かに、そうかもしれない。
あんな人達とは違う、そう思いたかったのかも…
実際は違ったけど、ちゃんと知れてよかったと思うよ。
目先のことで騙されて、肝心な所を読み違えていた…
いい勉強になったようにも思う。
でも意図して騙そうとしていた訳ではないこともわかる…
でも…かわいそうな人だね」
フィン「ん?」
何が?と目でケイトを見やると、双眸を真っ直ぐに見られ、即座に言葉を返された。
ケイト「肝心の身近な人が、誰も、彼の過ちを指摘しない。
間違いに気付かず、悔い改める機会が与えられない。
寧ろ率先して邪魔してくる人達しかいない、そんな人じゃない!ってさ。
実際にやってるんだから、もうやった後のことなんだから、そんなイメージ論の話じゃないってのに」嘆息
フィン「ああ、なるほど…
学ぶ環境としては不向きだね。
誰も指摘せず、笑って、指摘する人にはいちゃもんだと口を揃えて非難し追っ払う。
そしてまた笑い、何度も何度も繰り返し、いい人だ優しい人だ深いお考えがあるに違いないと賞賛し続ける…
ここまで来れば度が過ぎている。が、その自覚も全員にない。
なるほど、学びにも何もなったものじゃないね。
どこまでも己のみに合わせてついていってくれるのが当たり前。
当たり前と自由をはき違えてやりたい放題、更には決して誰からも咎められず裁かれない。
ぬるま湯に浸かって笑い続けている、永遠続けてそうだ。いつまでもどこまでも気付かぬまま、重く捉えないまま…
なるほど、嫌う訳だ…
君が毛嫌いするのは徹底的に悪い人だと思っていたよ」
ケイト「いやいや、そっちのがまだ溜飲は下がるから;(ぶんぶん)←手を左右に振る
筋も通っている人のが好きで、あれはてんでバラバラだから…;」
フィン「そうか…アジャボジャな人が嫌いなんだね」
ケイト「?あじゃ?」首傾げ
フィン「行き当たりばったりで、その場その時で意見も態度もコロコロと変える人のことさ(お手上げ&嘆息)
あまり真に受けない方がいいタイプでもある。
散々毒されて振り回されるだけ、彼のみの都合よく振り回されるのが落ちだからね…
楽に逃げる人もいるものだけれど…共依存に陥って庇い合っている可能性もある…
死後の地獄落ちまで道ずれになってしまう理由はそこだろう」