第69章 文明開化
そうなってしまえば…人とは言わないとまでする人もいるだろう。
他からどれほど言われようとも、変わらぬ。
身内へ同じ目に遭わさせられれば目の色を変えて行い、決して自らの行いは反省せぬ。
自らの一挙一動全てが正しいとだけ思い、他の全てが自らの思い通りに動くべきと思う邪な輩までいる。
強いていない、邪でもないそれに、そうであるかのようにされる始末…
それで地獄落ちになる人までいたから、余計自分のせいだと思い込んでいた。
だが…本人の目の問題で、それで取った言動の問題であって…
全て、本人が自分で選んだものだった。
私が背負おうとするのも筋違い、門違い…おこがましいものだった。
動物の方が余程美しい…
人間は最も愚かで醜い種族だ……
考えられる頭があるのに、動物でもしない愚かな所業に手を染める。
動物より劣る愚行をし、正義と宣い、他を排斥する。
動物でも出来る共生すら捨て、他の全てへ押し付ける。
傲慢で、浅はかな輩が多過ぎる……
争いでは、双方共に傷が残る…
そして激化していき、陰湿になり、自らの判断が全てと思い、激化する一方となる…
自ら達「のみ」にとっての正義となっていること、横暴となっていることにも気付かぬまま……
無益だ…愚かな争いだ…
だからこそ…
自分本位、自分勝手、私利私欲、それらは怨嗟と災禍の源。
心掛けるよう努力するだけでもいい。
神様は頑張り屋が好きらしい。
自らの命の危機に瀕しようと、他の痛みや苦しみなく安らぎと安寧と幸せがあるよう思い遣り、神に願う敬虔な使徒が…」
フィン「そう言えば異世界で君がしていたね…
神が直々に助けたからよかったものの…
僕が来る前に死んでいたら終末神を浄化できないだろう;」
ケイト「あはは、ごめん;
不法侵入で処刑されることになってね?
私以外の人が既に処刑されてて…
あまりの悲痛な叫びに「生まれながらに処刑されるのが決まっているのならば、何故赤子の内にやってしまわぬのだろうか
そうであれば苦しみも哀しみもなく、わからぬまま死ねたものを
神よ…どうか、あのもの達に魂の安らぎを、安寧を、幸せを…どうか…どうか!
どうか慈悲を
痛みも苦しむ間もなく
どうか…どうか…どうか!
神よ……!!」
そう心の内で叫んで、気付けば願っていた。その心に安らぎを…って。