第69章 文明開化
とある日の情報集積科
集まったアイデア、紙に記入されたものを一つ一つパソコンで記入し、情報として登録していっていた。
シン父「へえ、これいいなあ。
っといけね!俺の感想入力不可っと。
一字一字3回確認して…
入力時、入力後(一行)、最終確認!よし!
提出!」
シン父「俺もアイデア出したくなっちゃった。ははっ^^;」
シン父の後輩「ここに出すそうですよー」←指差す
シン父「…目安箱!?」
後輩「直通ですぐ届くそうです」
シン父「すぐ!!?;」
後輩「で、僕等がやってるのは提出済みで既に目が通された後のアイデアの情報整理っす」
シン父「ああ…なるほど。
既に却下されたものか…」
後輩「でも佳作ってものまであるぐらいですからね。
送っといて損はないっすよ?^^」
シン父「ははっ^^
いいのが思い付いたら送ろうかな」
後輩「そうそう。宝くじ感覚でもいい線いきますよ?」
『あっはっはっはっ^^』
そう談笑し合う会社員2人に
先輩「おいコラそこ!仕事中だぞ!」
『すんません!!;&すみません!!;』お辞儀
叱責が飛ぶのはやむなしだった…;
目安箱は各地、各エリアにも設置されており、旅人、国民、難民に問わず、全て受け入れ、その日の内に処理されていた。
アイデアも出してくれるものも非常に多く、更にはサインとかのおねだりもあったという…
しかし、そのお陰で数々の発明品が開発され、文明開化と呼ばれるほど豊かになったのも事実なので検討されることとなり、近日ケイトや有名な冒険者達のサインが売り出されることとなっている。
フィン「……ケイト…言っておくが、0には決してならないよ…
人は愚かなものだ…
目先の欲に振り回され、大事なものを見失う。
情で腹が膨らむか、家が助かるか、己の利以外考えないものの方が非常に多い。
「人のせいにしない。
自由に幸福を追い求めるのはいい。
が、私利私欲、自分勝手にならない。怨嗟や災禍を招く。
利他で在れとは言うが、出来る範囲だけでいい」
そう定めたとしても…」
ケイト「決してなくならないのは知っているよ。
己が主人だ、中心だとばかりにやりたいように他の全てへやる人が必ず出ることも…
大半以上を占めていることも……
どれほどの時を経ようとも、決して0にはならないことも――