第69章 文明開化
フィン「なるほど…
動物でも人でも同じで、心や意思があるもの。
だからこそ…千差万別差別なく一堂に大事にし、全てを尊重すると」
ケイト「流石に悪事は別だぞ?
後であの世でもこの世でも苦労するし、巻き込まれたり振り回される方々の苦悩が忍ばれる。
巻き込まれたり振り回される、悪事を自らやってない人達しか居れないんだからね!この国には!」
フィン「そこはそうだろう^^;
その明確化の為にあるようなものだし…
迷惑掛けてますよ、の匙加減も人それぞれだし…
最悪、息をするなってことか?ともなり兼ねない」
ケイト「いるよねえ…
犯罪という形を明確にしても穴つく奴等、山程いるし…
だから本人にとって必要な「学びとなること」以外、嫌がることしちゃダメって犯罪法規定を作ったし」
フィン「頷)それこそが三善美(1732~1734ページ参照)の真意だね。
他の在り方に押し付けはやめ、寛容で在れ。
共有ではなく、共生を目指すべし。
人までも己のものとするな。
価値観の相違があれど、寛容の精神で自由を許す度量を持つべし」
ケイト「うんうん。
国民の皆にも、その意図がちゃんと伝わっていた。それも言わずとも!
それが一番嬉しかったよ^^」
フィン「ああ、僕もさ…
完璧なものはいない、皆違う。その上で一丸となって乗り越えなければならない。
だからこそ…「わがままに自由に振る舞う」ではなく、『周りの尊重も考えながら自由に在り、尊重し合い、許容し合い、寛容で在る』。
互いの自由の為、ありのままで居られる為にもなる…
それを強要と受け取るものが神国に入れず、子孫にまで受け継げないものが国民となれない。
うん、筋が通っているね」
ケイト「何分、「自分の好きな形に変える為に」を「相手の為になる」って置き換える人までいるからね(腕組&むむむ苦悶)
あれでは相手の為や学び目的という『親切心』ではなく、ただの自己満足というか「強制」だよ」
フィン「だから入れないようにされてるんだね…
学びを受けた上でどう在るかは個人の自由だろうに…」嘆息
ケイト「中々儘ならないものだよね…
はき違える人がほんと多くて参っちゃうよ」嘆息
「「……はあっ!」」
お互い盛大なため息を零した後、顔を見合わせて笑い合った。
フィン「さ、楽しいことでも考えよう!」
ケイト「うん!^^」