第69章 文明開化
フィン「立ってるステージ、(学ぶ)段階が違うだけ。
だろう?」
ケイト「うん!
私にとって人に親切にするのは、ただ息を吸って吐くだけの感覚に近い」
フィン「それで死なれたら堪ったものじゃないんだが?^^;」
ケイト「……気を付けます;」たらたら&そっぽ向き
フィン「気負わせない為に、心遣いから
あの世でこちらに利があると公言した結果、その利の為に動いていると誤解される。
本心では不幸を望んでいないからこそ、己が死んでも助けようとする馬鹿なのに、だ」
ケイト「それはもう聞き飽きた;」困惑
フィン「同じ思いや苦しみをして欲しくないという動機の根幹まで誤認する。
放っておくとして…そのもの達が汚れて落ちていくんだが……
まあろくに見極める目も持っていないのはよく多い。
死んだらもとも子もないのに、それをかけてでもした所で何の意味がある?
あの世で位をあげられようが、その時点で限られてしまうだろう。
本当にそういう動機が根元ならば、何がなんでも生き長らえて、限界まで高めていけるよう磐石に進めていくだろうに……
馬鹿の言うことはわからないね…勝手にさせておくしかないのが痛い所ではあるけれど」
ケイト「万人に理解されるような存在自体いないと思うよ?
皆違った理屈で動いているし、受け入れられないものだってあるだろうし…」
フィン「そうやって理解を示そうとするだけマシな方だよ、君は。
あれだけ確定的な証拠を前にしてもいい人だと、いい点ばかり見ようとする始末なんだから」
ケイト「もー!それはもういいでしょ!?;
それはそうとしても可愛そうだとは
フィン「思わない。
何度だって断言する←瞑目
見せかけだけの、一時だけの優しさを向けて体のいいように利用する輩に情なんて移すな。
あれの為の世界じゃないのにあれだけが得をして当然?気に掛ける素振りもなく力を借りる対象としか見ないあれが?
それまで人へしてきた仕打ちの報いが来たとは思わないのか!?」
苛烈なまでの怒りが爆発し、気付けば吐露するだけでは飽き足らず叫んでいた。
ケイト「でもさ…そういうのって無自覚の場合、どうやったら防げるの?」
フィン「聞く耳持たない、する気もない相手にどうしろと?
やり過ぎたとも思わない、殺した後だって悩む事も間も無く寝食も変わらず出来る感性の持ち主だろう?」