第69章 文明開化
もじもじとベッドの端へ移動するケイトに対し
僕はずいずいと両手をついてはっていきながら断固否定した。
必死な姿が逆に信用できないと言われればそれまでなんだが…;
というのは一先ず置いておこう…;はあっ;(嘆息)
無事、誤解は解けた……
ちょうど時を同じくして…
ここ神国が、子育てに最も向いた国と評されていた。
理由は…最も進んだ文明にある。
同盟国との提携、協力により、更に利益が上がっていた。
例:パソコン←3087ページ参照
ありとあらゆる家具が一新され、他にも様々な利益を齎していた…
それは後に、こう呼ばれることとなる―
文明開化――と
神国の神文明、魔術式、科学文明と魔法文明…
これら3つの文明、技術が総結集して生み出された数々のものから、間を取り成した神国により…こう呼ばれた。
神国時代―――
ケイト「……‥!!!?;」ぎょっ!!
フィン「(周囲の流れに)気付くのが遅い…;」瞑目&目を伏せる&腕組み
ケイト「…知らなかった;」
フィン「まあ、ともかく…無理はしないでくれ。
ケイト「…でも人を害してでも強いてでもって人が多い。
人を殺した所で得るのは、戦での一時の名誉と、仇討ちだけ。
己だけではなく、家族や周りまで不幸にする。鼬ごっこの仇討ち連鎖に巻き込んで…
だから戦国時代、首の数が戦果となる時代で、殺さないことを決めた。
私は死ぬまで貫いたぞ、28年(微笑)←自慢気
私に出来たのは…味方が危なくなった時に飛び込んでいく、戦場を走り回って遊撃する形だな。
それで一時私よりかなり偉い人を守ったことがあって、そのお陰で足軽頭になれた。父上と同じ役職だ」
フィン「父上も同じだったのか?それとも…」
ケイト「……わからない…自分のことは話さない人だったから。
殺す相手は選べとだけしか言われなかった…」
フィン「多分…その顛末を間近で見ていたからこそなんだろうね」
ケイト「なるほど…
そういうことか……
仇討ちとして殺された訳ではないことは確実だったのだけれど…」
フィン「真相は闇の中、か……」
ケイト「害した所で、得るものは邪念や怨み、呪い…
相手を思い遣ってのそれはありにしたけれど…
結局は人の認識次第、受けるそれも側面に過ぎない。
全員に共通するものは……感情?;」