第69章 文明開化
ケイト「…必ず…誓って」
そう、話し合いは終わった。
ケイト「あのね…
立ち直るとか、立つのは…自分かもしれない。
でも…周りが、その過去の嫌な人達じゃなかったからこそ出来ることだとも思っている。
だから…助力してもらっていることは、前に向く力になってもらっていることは、何一つ変わってないから!」
フィン「…←瞠目
(ふっ)←くす
そうか…
なら、僕も一つ言葉を添えさせてもらおうか…」
ケイト「?」首傾げ
フィン「…ありがとう…
次は、無理をさせない。
生涯を懸けて、君を守り、支えていくよ。
無論…今まで通り、間違えば指摘はするけれどね」
ケイト「……今、私…間違えてない?」
フィン「ふるふる)……
己の為の世界だとばかりに、やりたい放題、横暴に振る舞い続ける輩ではないだろう?
力も行使したり、高圧的にしてでも、人に対して合わさせようとはしない。
僕から見れば…間違いではないよ(微笑)
…寧ろ、そこらにいる大人より立派な方だ」
そう、誇らしく思ったことをそのままに伝えた。
そう…本当に………
世の中の人間は我慢を知らなさ過ぎる。
人に対し、自らに合わさせることしか考えない。
自らが人に合わせようというのではなく、人を殺してでも楽を選ぼうとばかりする。
だからこその本心だ…
苦労してきたのは、君だけじゃない――
いや…それは、皆そうかもしれない。
個人のそれは経験故に思い入れがあり重みが異なり、価値観となる。
価値の重要性というのは、それらの経験あってのものなのかも…
ケイト「……皆の為の…皆の学びの為の…世界……
私一人で、勝手に消していい訳じゃない。
消した所で、得られるものなんてない…
私はもう逃げないよ…」
フィン「?」
ケイト「…自分を大事にすることから。
大事な人を、泣かせた罪から…
傷付けてきてしまったことは後悔している。
でも…それがあったからこそ救えた命があったことには、後悔はしていない。
反省はするけれど…あれ以上のやり方はなかったと、胸を張って言える。
その上で…最高の方法を、常に考えながら…何とか…‥してみせるよ」
フィン「僕には?」
ケイト「…あ!
うん!頼る!
いい方法あったら教えて!どうしたら一番いい?」
フィン「うん…一緒に考えようか」微笑