第68章 騒動
ケイト「誰も教えてくれないから一人で考えて編み出したんだよ?←キラキラ
心の中でだけだから誰も傷付かないよね!^^//
どーだぁ!!//」えっへん!!
フィン「……
…」はっ!
誉めてと言わんがばかりの光景に、僕は我に返った。
フィン「あ、ああ。
本当に頑張ったね^^(君にしては」
ケイト「そうでしょ?そうでしょ?^^」にっこにこ
褒めて褒めて♪
撫でて撫でて♪
そう言わんがばかりの態度と声の弾み具合に、思わず微笑し、頭を撫でて唇を落とした。
何でもしたいように返す=品性を売る、つもりはない。
害してしまうかもという配慮もなく言動出来ない。
だがそれは…
自ら、周囲に振り回されようとしている。されにいっていると言ってもいいぐらいに…
「これでいいですか?」と逐一伺いを立てるような姿勢や態度、物腰が気に食わないと思う人もいる。
その存在を軽く明かしつつ、愛を語った。
フィン「僕はドンピシャで好きだから問題はないよ(微笑)
いなかったからね…
僕の周囲には、君のような鑑となる人らしい人なんて一人として……」
愛おしそうに見つめ、唇を落とす。
するとケイトも嬉しそうに抱き着いてきて僕の左頬へ左頬を摺り寄せ、唇を奪ってきた。
何度も何度も繰り返そうとするケイトに対し…
精霊王の森の一室、精霊王が住む大樹の中の一角にある部屋に移動し
そこでベッドの端に座り、すると即座に押し倒して唇を常に引っ付けるように奪い続けてきた。
フィン「所で…前々世の話は?」
ケイト「あ!;忘れてた!!;」
フィン「忘れるのが早いよ…^^;」
夢中になるのもわかるけどね…という言葉は、敢えて飲み込んだ。
ケイト「私は…ギリシャという国で、紀元前834年に王族として産まれた。
第4王子として、第7子の末弟として…」
フィン(やっと話が進んだ)ほっ
ケイト「だが…実際の所、産まれてから父上と母上と会うことはなかった。
政敵をあぶり出す為、誘き出す為の餌として…10になるまで本島の外れ、海岸沿いの館へ住まわせられたんだ。
屋敷には使用人もいた、庭園もあった、財産も貢物もある。
だが…肝心の信頼の置けるものが…爺やと乳母しかいなかった。
王族という権威に縋ろうと群がる貴族、媚び諂う者達…辟易していた。
第3王子だけは…違った」