第68章 騒動
一年に数回話したいことを話せていれば十二分に恵まれている方だった。
他には聞かれたこと以外、何も話すことも出すことも許されなかった。
蓋をし続けていたそれが…
ふと、感情を出そうとした時に爆発しそうになる。
おかしなことと言われる、される。
相手が何をやってきてもそれだけは正しいとされ、全て自分だけ悪いとされる。
何をしても感情も心も言葉も、抱く全てを悪とされる。
吐露することすら罪とされる。
おかしなこととされる。
殺意だけは誰にも負けないレベルで持っている。
だが出来ない、乱暴な言葉すら発することすら許されない。
結果として…泣き叫びたくなる衝動が止められなくなる。
感情を小出しにすることも、私自身の話したいことすらもわからない。
私は私がわからない。
私しか私を守れないとしても、どうしたらいいかわからない!!」咽び泣く
ぽんぽんっ←肩に手を添え頭を撫でる
マヤ「常識、土俵も違って当然!
比べようというのが土台無理な話だ。
誰もが自分にとって辛い思いや苦しい思いをしている。
要はその上で危害を加えても繰り返そうとしないかするかだ!
繰り返さないように努力出来て初めていい人と呼べるんじゃないのかい?」
フィン「環境が環境なんだから仕方がない」
ケイト「…でも…環境のせいにするのは…
人のせいにしているのも同じ?」
精霊王「一人で環境を変えられる訳がないじゃろう?」
フィン「あ、それは僕も言った^^;
にしても…煮え切らないね。
(重い)過去が過去だから仕方ないんだが」
マヤ「気負い過ぎ。
人のことを気にし過ぎ。
人なんて所詮、勝手に言うもので他を気にせずするものだ。
自分に完璧を強いるな。砕けるまで責めて傷付けて壊すな。
いい人じゃない!と叫ぶのも自由だが、叫びたくなるのもわかるが、無理だけはするんじゃないよ」しかめっ面
フィン「これは持論だが…
いい人というのは、どれだけ人へ心を砕けるかで決まるものだと思う。
人の気持ちを自分以上に大事にして、考えて、見ようとしている。そのことの方が重要だと思うよ。
だが人はされてなければ、全く誰にもしていないかのように見てくるものだからタチが悪い。
知らないだけでも同様に最初から無いものと決め付けてくるものだ。
知らなければ何をしていい訳でもないだろうに…」嘆息