第68章 騒動
ケイト「あ、研究施設って呼ばれてたけどね?
研究省って名前変わったよ。
神国に名前が統一されてから、なんだけど…」
フィン「…そうか…
で…どうする気なんだい?」
ケイト「既に言わずとも神石が動いてくれている気がする。
予知云々でのあれは、最高がどれかって見分けは神石のが上だから、お任せするよ。
いっそAIにでも…可哀そうだな…そうなってくると給料もちゃんと払いたいけど……
やっぱり、国庫から出すかな。
どうしても全員が無料で受けれるサービスとして提供したいし」
フィン「精神状態の把握にもなるし…いいと思うよ。
ただ…耐えられるように綿密に事へ取り組む必要性が出てくるね」
ケイト「うん…相性ってものがあるからね。
皆が皆、得意なそれと触れ合え、尚且つお互いストレスにならんように」
フィン「それにしても驚いたね…皆が皆、バランスよく、か…
終いには王族のそれも聞きそうだ^^」ふふっ
ケイト「?そのつもりだよ?」
フィン「!!?;」瞠目←正面から右90度(ケイト)へ勢いよく視線を向ける
薄々わかっていたが信じたくはなかった!;
ケイト「父親として国王としてとか形式ばったことばっかりにとらわれてて言いたいことも言えない人もいるだろうから。
前々世の王として、前世の武家の主としての経験上」
フィン「…そうか」
ケイト「……まあ…お互い、いい勉強にはなるんじゃない?
ただ…プライドがあってより一層固くなんてのもありそうだけど…^^;
……でも…何もかもを、一人きりで抱え込まないといけない環境で…のままでいて欲しくない……
疲れた時、もう無理って時…頼れる、吐き出し場になっちゃうかもだけど…」苦笑
フィン「うん…それでいいと思うよ。
爆発寸前の人は、いくらでもいるだろうし…予期せぬことで、些細なことで怒る人もいる。
人にとっては善意でも、ただその本人にとってはされたら怒りがわくというのもある。
善意さえあれば何でもよく受け止められるというのもないし、かと言って逆もあり得ない。
……よりよくするには…
何かを求めて好きなことをするばかりではなくて、身近な人を大事にする所から始めるべきかな…
勿論、犯罪や暴言や暴行は言わずもがな、最低限のそれらは守った上で…」
ケイト「…うん…でもそこが、一番難しいんだろうなあ」嘆息