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Unlimited【ダンまち】

第68章 騒動





ケイト「神様…手伝えることって本当にないの?
手助けって、私のことを頑張ることでしか出来ないの?」

神様『お気持ちだけ頂いておきます。
気にしないで頑張って!

私もただ…私の全うすべきことを頑張っているだけだから』

ケイト「…はい!←真剣頷く

でも、どうしても必要になったら教えてください!
恩返ししたいです!!」

神様『その気持ちだけで十分よ…
同じことを人には言う癖に……^^』くす

ケイト「ありがとうございます←お辞儀

大好きです^^」

神様『私もよ^^』

それから肝心のことを簡単に教えてくれた。


「平行世界も魂も理も概念も何もなく、魂がたった一つ――

ちょうど始祖神が生まれたタイミングと、全てが滅んで消えるタイミングとが重なった。
タッチ差でたまたま唯一影響を受けず既に滅んだ後の場に生まれた神により…世界は再び新たに生まれ、同じことを繰り返さないようにと決まりが出来た。

全世界において地獄落ちの魂を決して放置しないこと、何千年もの時を有しても平行世界と未来全てで無理な場合時を戻して当初からその魂の存在を無とすること(浄化の手間も労力も減る)、一縷の望みをかけて全天国行きの魂に更生させることを試しそれでも天国行きが半数に満たねば消すこと。
それらをして、全て手を尽くしてまでしてようやく――世界の均衡と平和が守られ保たれる」
とのことだ。


結論として、僕らに出来ることは既に一切合切全てした。
半数に満たせなかったのは本人の責任であって、本人以外の誰かのせいではない。

つまり――全て終わったのだ



ケイト「要するに…放置してたら死んじゃったんだね、魂も理も全部。生き残りも皆無で」

フィン「そう。だからこそ厳密に事を進めているらしい」

ケイト「大変なんだねえ」あっけらかん
『一番巻き込まれていた君が言うのかい?;』

ケイト「あ、あはは^^;」

フィン「魂を消さず生かすようにと優しさを向けて更生をはかった結果、自滅したそうだ。
だからこそ…厳しさを持ち、配慮を尽くした結果ダメなら消すようにした。君も厳しくしてくれ」


こうして――長い長い長い戦いに幕を下ろした

ケイトからすれば不本意な形だろうが、僕はこれで本当によかったと思う。
ろくなことにはならないから―その未来を目の当たりにして、身を持って知っているから――


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