第68章 騒動
CM(アイキャッチ)
ケイト「アンリミ、テッド…;
え?縛るの?」たらたら
フィン「縛らないよ?^^;
もう既に見えない鎖(絆、愛)で縛られてるし」ぼそ←最後のみ超小声
縄を手に持って狼狽しながら不安げに上目遣いで見やるケイトと、その頭を冷や汗混じりに撫でる僕。
ケイト「で…高貴な人って何?」首傾げ
だぁーっ!!!!←全員ズッコケる
フィン「…やっぱり…わかってなかったか…;」
マヤ「あんたの特徴を踏まえて神が直々に与えたってのに、もお;」嘆息
精霊王「まあ…だからこそというか、世俗とは相反する性質を持っているというか;」
マヤ「欲がないんだよ;」
フィン「後は…人の在り方の自由を認めている。
ただし…地獄落ちになるのが確定のそれには非常に心配しているが」
精霊王「それはそれで自業自得なのだから気にせんでよかろう」
ケイト「高貴とは?(腕組&首傾げ)
王族だから?」
『関係ない!!』
守り動物達『おん!』
ケイト「???」←目を白黒させる
フィン「そうだね…
君がしている高貴にあたる言動を挙げるなら…
身分に拘らないこと、権力で差別しないこと、決め付けないこと、本質を見極めようとすること、常に相手ファーストの心を持っていること、ありのままを受け入れようとする姿勢、たとえ殺そうとしてくる敵であっても常に気に掛け配慮する思い遣りを言動で示し決して仕返さない(傷付ければ、殺せば、その家族や友が痛み哀しむから)、穏やか、自分を殺そうとしてきた行く場所のない相手をも受け入れ住む場所だけでなく働く場所までを与える大器、背に守る人々から殺されかけ続けてもなお何もせず巨悪から守り続ける胆力、凄いだろとか決して言わず思わない賞賛も求めない謙虚さ、利己的に見返りを求めず他が幸せとなることを求める利他、自分に厳しく他には優しく常に幸せを望む慈愛、
常人ならとっくに精神が死んで廃人か殺人鬼になるはずの凄惨過酷な過去も、数多に傷付けられ殺されかけまで続けてきた怨念も、人の幸せを願う信念、その為になら自らの感情や心を殺そうとまでする愚直さ。
高貴とは…気高く、高潔で、立派で賞賛に値する言動、値打ちある素晴らしいことを気付かず堂々と行うこと、だ。
しかも…己を規範とすべきだなんて思ってはいないし満足もしていない、更なる人としての高みを貪欲に目指している」