第68章 騒動
マヤ「はぁ~ヤダヤダ、暑苦しいったら」
精霊王「…親しいのだからよいではないか;」苦笑
マヤ「べたべたアツアツ過ぎるんだよ」
精霊王「新婚とはそういうもんじゃ」嘆息
それから…ケイトと思う存分いちゃついた後、僕はふと思い出し精霊王へ尋ねた。
コクーンに生える世界樹の連理木(れんりぎ)についてだ…←3099ページ参照
「人が群れることになるけれど、人の闇や邪念を間近に受けることにもなり兼ねないけど、本当に大丈夫なのだろうか?」
という僕の疑問に対し、精霊王が言うには…
「番(つがい)になってるから安心せい。無意識に分けたんじゃろうが…魂の伴侶となるほどに共に植えたもの同士の魂の相性が格別によい。どれほど負の念にまみれられようと、近付けられようと、互いに愛を増強し合い、聖域とする。実を宿らせるのは一本だけで事足りるのだが、無限大の世界の闇をぶつけられようとそれを全て聖域に変えるほど聖域の効果も範囲も強烈になっておる。本来ならば一本だけで事足りるからのお。無限大の世界の闇も形無しよ。全ての世界の闇と、世界樹の効力を例えるなら…一匹の蟻と、無限の神々じゃな。戦力過多、オーバーキルじゃ」らしい。
マヤ「ケイトは小さい頃から相も変わらずだ。
残される側の気持ちを知ったって言うのに、人を助けることばかりに釈迦力になる馬鹿さ」
ケイト「ざっくう!!)!!;」ガーンッ!!
マヤ「精霊王にそっくりさね」
精霊王「ぐっさあ!!)ぐふぅっ!!」前屈む
マヤ「ま、そんな奴だからこそ惚れたんだがね?
お互い、いい伴侶を捕まえたじゃないか」微笑&すっ←手をフィンへ差し出す
フィン「あ、ああ…^^;」すっ←手を取り握り合う
物理的に?
そう思ったのは内緒だ…
笑う僕達と、地面へ深く沈み込んでいる精霊王とケイトが酷く対照的だった…;
CM(アイキャッチ)
マヤ「アンリミテッド!」にや
精霊王「ううううう;;」滝涙
うつ伏せに雁字搦めに縛り上げた精霊王に右足でその背を踏み付け、縄の端を右手で持って上に持ち上げ、左手でもしっかりと縄を強く握り締めて引っ張り笑うマヤと、双眸から涙を流すされるがままの精霊王。