第68章 騒動
ケイト「じゃあ3つの世界の、こっちに来た魂は!?」←2998ページ参照
神様『既に浄化済みなので消しません、大丈夫です。
そもそもが一柱の神に愛される魂なんてのは結構いるもんなんです』
ケイト「え!?;」ぎょっ!!
神様『それで地獄落ちしないよう努める魂もきちんといるんです、真意を理解した上で神に感謝するものもいます。
はっきり言って天国行きがほとんどであり、彼自体が異質な存在とも言えます。
あなたに至っては一柱は愚かほぼ全てに愛されてます。
それ以外にも好意的に見られてます。
という訳で、覆しようも無いものがあることを学ばせる為、力を借りたいと人に望んで動かさせることに慣れさせる為、以上の目的が満了したので最早用済みなのです。
あったままにしても百害あって一利なし。
もう既に消しましたのでお気になさらず』
ケイト「未来まで!?」
神様『勿論です。
人間的な成長に見込みがありません。周囲に被害が出るだけで糧にも何にもなり得ない。
そもそもが二次被害に身近であればあるほど巻き込まれ深刻化するばかりか泥沼化のみ。
正義さえも己と身近な人にとってのみ都合がよい形と形骸化されるばかりとなり、他から見れば悪。
弁償するのはいつでも壊された側、殺された側、傷付けられた側、悪かったなと思うことすらなく、学習せず何度も繰り返す。
毒に浸すだけでは、改善も何もないままでは毒のまま。
いくら薬(灸)を与えても思い至らない。
使い道がなかったのをあなたが学ぶ為に役立つと残しておいたに過ぎません』
ケイト「愕然)!そんな馬鹿な話が!!
神様『誇張だと思うのなら見返して御覧なさい。
そして…二度目の死ぬ気で、自らの欲求、勝手な後悔の為に被害を掛けた方々に「死ぬ気で謝る」「死ぬ気で弁償する」「死ぬ気で治す」「死ぬ気で直す」なんて場面を探してみなさい。
人としての真価を、本質を見極める力を鍛える為に必要なことなんです。
いい人?そうですとも。
ですがそれで…全てが覆るほど、簡単な話ではない。
覆ってしまえば…あなたの実父がいい人となります。自らの勝手や都合、気分で行った数々の非道な犯罪…
性的な虐待も、暴力も暴言も、あなたへ己という個を殺し続け抱けなくした所業さえも、裁けなくなります。
裁くなという理屈は無理です。
正当防衛であっても、繰り返すことを憚らない内は。