第11章 雪と真相
ティオネ「……はあーっ。
あんたが何でそんなに純粋でいられるのか、私にはわからなかった。
その街の人への態度を見ているだけでイラついて、仕方なかったわ。
私だったらやり返すのにって、苛立った。
でも…あんたはただ、馬鹿みたいに人のこと気遣って想ってただけなのよね(溜息)
傷付けてきた人でも、殺そうとしてきた人でも差別なしに…
そういう所か。あーあ;」溜息
盛大に大きく溜息をついた。
あれ?戦いはどこに行ったんだっけ?;
今思いっきり胡坐かいて隙だらけだけど攻撃すべき?
いやでも今対話してるんだからダメだって!;
ティオネ「団長のあんたに惚れた気持ちが…まさか、こんな形で解ることになるなんてね……
確かに…わからなくもないわ」
ラウル「でもわからないのはそのケイトさんを「悪い奴だ」って言う奴等っすよね。
たまに来るんすけど、緊急馬車実現したり助けになろうとしてるのに言ってきて。
実際に話し合ったこともない上その人柄も知らないのに何ででしょう?」首傾←頭を悩ませている
アキ(アナキティ)「どう見てもあれはただのやっかみよ。
彼女と身近に接してる私達がよくわかってるでしょ?その本質も」
ラウル「そう、っすよね。
まあ確かに…凄まじい速度でLv.7になったっすもんね」遠い目
アキ「だからやっかみも必要以上に受けるのよ」うんうん
ケイト「あの…ティオネ」
ティオネ「勝負は私の負けよ。思う存分イチャイチャすればいいわ」溜息
ケイト「あの…お昼、味噌汁一緒に作ろう?
きっとフィンも食べてくれると思うからさ。
どうせならその、楽しもうよ(おずおず)
まだ…人生の先は長いよ?」
ティオネ「……敵に塩送るってどういう心境なわけ?」
ケイト「え!?;
敵じゃなくって家族だし、大切な人だからやっぱり気になると言うか;」ごにょごにょ
ティオネ「…はあああああ。わかったわ、一緒に作ってあげる(頭押さえ)
(団長が惚れた理由…何で今になって分かるのよ;
確かにお淑やかで無邪気で繊細で言葉遣いもそれほど悪くなくて、気遣いばかりして純粋で…)
って!!惚れる要素しかないじゃないの!!喧嘩売ってんの!!!?」ぎろっ!!
ケイト「ひぃっ!!;」たじっ
ティオネ「…違うわね。人畜無害にもほどがあるわ;」
その後、話は急展開を迎えた。