第68章 騒動

倒れた大木に腰かけたまま、左隣でそう言い切るマヤに…ケイトは眩しそうに目を細めた。


ケイト「…おばあちゃん…」

マヤ「…おや…何か掴めたかい？」

ケイト「…なんとなく、だけど…わかった気がする。

神様が言わんとしていたこと…


そっか…
だから、彼が自分勝手で、裁かれないといけなかったんだ……

周囲への迷惑、仲間という体のいい言葉、体のいい理由からの傷付けたり殺す行為…それまで人へしてきた全てを……


そうだよね…
本当に愛があるなら、二度目以降に死ぬ気になる時でも「死ぬ気で迷惑を掛けない」「死ぬ気で壊さない」って出てくるはずだ。皆の傷や負担を減らすとかも…

それまで、沢山壊して、傷付けて…敵の抱く傷や経緯を知って…怒り任せに殺したのだって、そうでなく殺したのだって……
それらの上での後悔が「死ぬ気で告白する」で、営業妨害でも、売り物を壊しても、死ぬ気変更なかったし…

つまり後悔は…身近な人の危機＞告白＞それ以外？！；」

マヤ「あんたの言ってる情報から推測するに、その考えは正しいと思うよ。
勝手なまでの欲だ。どう大事に思おうが本人の自由だがね…

それじゃあ肝心の「彼と彼の身近な人『以外』」が誰も報われないよ。その人達の傷も、心もね…


あんたが何に悩んでるかは知らないけどね…そんなに深くとらわれないことさ。

いくら気にしても、本人は自分のしたいようにする。
そりゃそうだ、自分の人生なんだからね。

それでいいじゃないか……

何もあんたが背負い込むことじゃない。
人の責任まで背負い込んでいたら――あんたの人生はどうなる？」

ケイト「…あっ」

マヤ「ふっ）だろう？（にや）

気にするだけ野暮、損ってものさね。
だから…あんたは自分のことに専念しな」

ケイト「うん…ありがとう、ばっちゃん^^」


マヤ「あんたはいっつもそうだねえ…

人のことばかりで…人に振り回されるばっかしで…自分を無くすまで合わせて……
自分を見失って…やりたいことすらも浮かばなくなって……
今も、あんたの心は泣いてる……

夢も希望も見れないまま死んでいくなんて…哀し過ぎるよ（じわっ）←涙目

ぐすっ」鼻鳴らす

ケイト「……ありがとう…ごめんね…

沢山、心配かけてたね」

マヤ「いいよ…

あんたが、これからを、ちゃんと前を向いて生きられるなら」