第68章 騒動
私は…腐っている……歪んでいる……←3049,3050ページ参照
皆の幸せを願っていた。
それも実体験上のそればかりで、独り善がりだった。
でもそれは…私の為でもあった」
フィン「違う!君の方が損が圧倒的に多い!」
ケイト「わなわな)でも!←拳握る
そんなの…いくらだって耐えれる!
耐えてきた、堪えてきた!!
斬られようが刺されようが痛め付けられようが、そんなの山ほどされてきて慣れてる!!それ以外父からはされたことなんてなかった!;全部全部そうだった!!!」
マヤ「だからダメになるほど甘やかしたくなるのね」はっ!
精霊王「何故鼻で笑う?;)・・;」じと目←マヤを見やる
悲痛な叫びが耳朶を打つ。
それに対し、見当違いな反応をする2人をよそにおき…僕はケイトへ叫びかけた。
ケイト「戦の時だって…一回でもすれば、必ず仇と…
だから…止めたかった。首を取ることが、殺しこそが出世、そんな忌まわしき風習など…
だから戦場を走り回り助太刀して助けて遊撃することを選んだ。
たまたま頭を助けて足軽頭までにはなったが、それ以上は首を取らねばならなかった。でも取れなかった…
その末路を知るからこそ…周りにも勧められなかった。
だが…助けてくれる人など、誰一人としていなかった。
一人として同じように助けに来てくれる存在など…駆け付けてくれる存在など…
ずっと独りで…母上のように、理解してくれる存在に…妻に、娘に、良縁にいくら恵まれたとしても……
誰も助けて等っ!!」
フィン「僕が助ける!!
その為に夫婦になることを選んだ!!!
君が好きだからだ!!そんな君を愛しているから!!
だから!だから!!
利己的な理由でも何でもないのに、そういう風に言うな!!!」
ケイト「!」瞠目
フィン「あんなっ、亡くす苦しみも、全てから無いものと踏みつけられ続ける苦しみも、知らないまま!そう望む人ではないだろう!!(ガシッ)←両手でケイトの両肩を掴む
「苦しくてもいいから守りたい」なんて思う君がっ、君と正反対に位置する自分と周囲以外を無下に!排他する自分勝手な人ではないだろう?!!(ゆさ)←叫ぶと共に肩揺する
君がっ!いつ!!人の嫌だという主張を無視してまで勝手を貫き通した!!?
聞けば悩むだろう!?無理にさせまいとするだろう!?人のは殺させまいとしかしないだろう!!?