第68章 騒動

マヤ「全く似てないわね、そこは」
精霊王「う、うむ…；」たらーり瞑目←諦めた顔


フィン「そっくりだと言ったのは、抜けてる所や全て何もかもがもろだしという所だ！；」

ケイト「ずーん）…ホント？」ぐすん
フィン「神に誓って！小人族の女神フィアナに誓って！！」汗挙手

ケイト「……

ぶふっ！
ごめん…いや、うん…わかったんだけど…

まさか、そこまで言い切ってくれるとは…
私だって…サボりたい時ぐらいはあるよ？」くすり

フィン「知ってるよ…
ちゃんと休もう、今日は特に」

ケイト「……うん…

ごめんね…
早々に否定しちゃって」
フィン「いいや、僕の方こそ気付けなくて済まなかった！
僕にも落ち度はある、済まない」
ケイト「ううん、私こそ」

「「………」」

精霊王「一件落着か？」
マヤ「いいえ」

ケイト「悪いのは私だって言ってるじゃんか！！！！」ギャース！！
フィン「僕だと言っているだろう！！！！」ギャース！！

マヤ「普通なら責任の押し付け合いだというのに…；」
精霊王「これでは被り合いじゃの…；」


落ち着くまで、数分もの時を要した…


ケイト「…ごめん；

お互い様でいいんだっけ；」

フィン「ああ、本当に…；」

ケイト「でも気になるのが詰まんない所だよね…
詰まんない所なんて特に似てるって…；」←3115ページ参照

マヤ「あんたらの詰まんない所はね…水臭さだよ！！」

精霊王＆ケイト『水臭さ…？；』←自覚ない

フィン「はあ…；」嘆息←知ってる


マヤ「いつの間にか抜け出してたった一人で窮地に向かおうとするんだから！
で、解決したあとは何事もなかったかのように！水臭いったらありゃしない！！（ぷんぷん）

いつか一人で手の届かない所にまでその内行っちまうよ！」ぶつぶつ

瞑目し嘆くように悪態をつく精霊王の妻、嫁として付き合っていく内にすぐ気付いたという。


マヤ「人を大事にしているけれど！
大事に思っている人を大事に出来てないんだよ！！」

ケイト「あんな苦しみ…味わって欲しくない；」たらたら
マヤ「それを大事に思ってくれている人とやらに与えている自覚は！！？死ねば終わりなんだよ！？」

ケイト「はい…；今、出来た気がする…；」
マヤ「あんたに足りてないのは自分を命も意思もちゃんと大事にすること！
ちゃんと表に出すことだよ！！」