第68章 騒動
照れ隠しからか視線を逸らすケイトに、僕は微笑んだ。
君の存在が嬉しくて、誇らしくて、僕は笑った。
フィン「君は謙遜するが…僕は知っている。
見れば…その本質が、どれほど苦労してきたのか、強いられてきたのか、殺してでも幸せであって欲しいと望んでいるのか、否が応にもわかってしまう。
それが…魂を見るということ、霊感を持つということだ。
だからこそ…何度でも言うよ?」そっ
頬に手を添え、撫でた後、頭上へと手を伸ばす。
逸らされていた目線を、撫でた時に戻され…微笑みかけた。
フィン「君は誰よりも、勇敢な小人族(パルゥム)だ(頭なでなで)
今まで見てきた、誰よりもね…
あれだけ何十年もされておいて、腐らず、曲がらず、見返りすらも拒むレベルのお人好し。
だからこそいい。
だからこそ…甘えるべき所は甘えて、遠慮しなくていい所は遠慮しない!」
ケイト「勉強中です!・・;」滝汗
フィン「そして……」
ケイト「?」きょとん←双眸見やる
フィン「……」
ケイト「お前たち人造人間を倒す!!」くわっ!←真剣
フィン「何の真似だい?」たらたら
ケイト「へ?違うの?」
フィン「何でそこへ走るんだい?」
ケイト「え?ネタに走ろうとしてたんじゃないの?」
こぉん!!←脳天を右拳で小突く
フィン「そんな訳がないだろう…よりにもよって真面目な話の時に;」嘆息
ケイト「だってあんまりにも間が長いんだもの!;堪えられない!」
フィン「そこは普通に堪えてくれ!」
ケイト「なら……なら…愛の言葉でも破滅の言葉でも何でもがぁんって言ってよおおお」魂の叫び←本気
フィン「……;
何を言おうとしてたかな…;」うーん
ケイト「忘れた?
よし!じゃあキスしよう!」
フィン「何でそうなる!?」
ケイト「したい!しよう!!」
フィン「自由過ぎる!」
ケイト「もっと自由に生きろって言ったじゃない!;」
フィン「……(わなわな&ぷるぷる)
0か100か『しか』ないのか!!!!!?」瞑目&くぅっ!
ケイト「イエス!!!!!^^」左拳を振り上げる←至って真面目
か…か……
ス…ス……
テロップ『エコーが凄い…!;』
…言おうとしたことを思い出すまで少し時間を有した。
それまで望み通りキスとバグをし続ける内、言おうとしたことは…自然と出てきた。
共に、幸せになろう