第68章 騒動
フィン「そうだね…」
ケイト「あらゆる事情なり、余裕がない時なり、当時の環境や背景なり、誰でもあるそれらは全て無視してでもそう仕立て上げて、そうすることで自分は悪くないと強く見つめたい人だっている」
フィン「人によっては受け取り方も、やってる相手のそれで意味合いも変わってくるからね…
すぐには判別できない」
ケイト「うん…そうだよね……
神石で答えを出してもらうように…
いや、難しいかな;神石頼りになっちゃう;
あの世でも、ちゃんと自分の意見ですって、神々の視野を少しでも…
そうしたら(身に付けれたら)…お互い、苦しむことも少なく(なるのに)…
なってくれたら…一番いいのに;
双方幸せに…」ずうううん
うまくいかない現実に直面して、打ちひしがれるようにベッドに仰向けになり突っ伏した。
それに僕は傍で寄り添うように、ケイトから見てすぐ右隣で横たわって添い寝をし、ポンポンと背を優しく子をあやすようにリズムよく叩き続けた。
フィン「所で…アビスとセイは?
精霊王から元々は一つだったと教えてもらったんだが…」←2904ページ参照
ケイト「ん?別人格として分かれたままだよ。
最終的には、話し合って折り合いつけて、まあ浄化された同士だから大丈夫だと思う。
行く行くは一体化するつもりみたい」
フィン「そうか…よかったよ」ほっ
ケイト「色々…真剣に考えてくれて、悩んだり、寄り添ってくれて、本当にありがとう」微笑
フィン「お互い様だ。
こういう遠慮を、少しずつ増やしていきたいと思っているからね。
第一…君は、遠慮が過ぎる。思慮も、何もかも…空回りになって誤解されても続ける始末だからね」
ケイト「それに関してはご割愛をば…;」たらたら&視線逸らし
フィン「はははっ^^//←未だ背を叩き中
そんな、見返りや理解を求めず与え続ける無償の愛に…
殺されかけてもその相手へ守ろうとする馬鹿さに、同じ痛みや哀しみを味合わせまいとする相手のことを考える一途さに、決して仕返しをしない懐の深さに…
それがあるからこそ、僕は惚れ込んだ」
ケイト「私そんな聖人君子じゃない;」
フィン「ちゃんと見てるよ…(微笑)
どれもこれも…相手のことを考えてなければ、出来ない所業ばかりだ。
相手の身、心を案じてだろうに…^^」くすくす
ケイト「…//」ふいっ!