第67章 躍進
私が言いたいのは、そこに尽きる。
だから…感情任せに、なし崩し的に、人の命を軽んじるな。
人を、命を、一つしかないものを、己の所有物のように好きに扱うな。
その人は、命は、一つしかないものだ。勝手な理屈で命を奪い、殺すな。歪めるな。
互いを、唯一として大事に思え。
想うことは出来ずとも…別の乗り越えるべき課題を抱えた同士だとは思って欲しい。
そして…己という個を貫け。
進め…決めたのなら、その道をひた走れ。
譲れぬ信念を貫き、本当の意味で生きよ。
譲れる所は譲り、折り合いをつけて付き合ってゆけ。
人は一人では生きてはいけない。
恩人、仇、分け隔てなく愛し、慮るべし。
隣人と想い、その心に寄り添い、誰をも大切にすべし。←2592ページ参照
5年、全てを喪った私を受け入れ、育ててくれた父も母も妹も殺された…
だからこそ今一度言おう…
私は…私の道を行くと。
私というこれまでの人生経験を糧に、一つも無碍にせずに、感じた全てから『己』という個を自覚し、認識し、突き進んでいってみせる。
今も見守っている、先にあの世でいる大事な人達(実母、実姉、育ての父母妹)を――決して不安にさせたりはしない
その誓いを立て、今後の人生を生き、切り拓いてゆく。
死ぬ最後の瞬間まで…限りなく(Unlimited)――
そう締め括られていた。
最終巻のような収まり具合に騒動が起きに起き、更に買い求めようとするものまで無数に跋扈し、神石で無限に増やせると言えど彼の家庭に届くまで1か月もかかることになった。←2592ページ参照
込めた想い(願い)は…頑張れ(信じているぞ)――
困難は、生きている限り避けられない。
だが…諦めるな。必ずどこかに通じているから…
私が…私を、取り戻し…確立できたように……
皆と巡り合い――今に至るように
彼の子孫は…犯罪を起こさない未来が確定していた。
後は…彼が、自力で入れるようになるだけ。
フィンにはああ言ったが…←2870,3036ページ参照
本人が、最期まで地獄落ちのそれに抗える胆力さえ身に付ければ、必ず、本土に入れる。←2596ページ参照
フィンを見返してやれ…ツナ。
何度生まれ変わっても、初代と同じく今世も地獄落ち…そんな未来、捻じ伏せてやったぞと…堂々と笑ってやれ。