第11章 雪と真相
朝御飯時、私は隣に座ってきたフィンに気になった質問をぶつけてみた。
ケイト「ねえ、フィン。
「確かにオラリオ初のテイマーとして、首領(ドン)というのもありかもね」って言ってたけど←136ページ参照
テイマー他にもいるじゃない。荷運びしてるの見たよ?」
フィン「ああ、そのことか。
確かにテイマーとしてはオラリオ初ではないだろう。
だとしてもモンスターを倒すモンスターを使役するテイマーとしては異例で初めてだろうという意味だ。
イレギュラーだし、モンスターを倒せるだろうと判断してね。
語弊から誤解が生まれたのなら済まない」
ケイト「ううん。そっか。そういう意味だったんだ。
私にとっての常識はまだまだ浅くって気付けなかった^^;」
フィン「それはそうと、アミッドに土下座したと風の噂で聞いたんだけど真相を教えてもらってもいいかな?」にっこり
ケイト「…ごめんなさい;」土下座
フィン「事情…説明してもらってもいいかい?」
ケイト「……わかった。二人っきりの時に話すよ」
フィン「人に聞かれるとまずいこと?」
ケイト「うん」
フィン「わかった。執務室に来て欲しい」
朝御飯を食べる中、私はフィンに語った。
傷付けたことがどうしても赦せなかったこと、赦せないまま苦しんで過去に折り合いを付ければと行動に移したこと、迷ってたこと。
そして…
ケイト「夢はあるか?ってロキから聞かれた」
フィン「そうか…それでなんて答えたんだい?」
ケイト「…皆と一緒に過ごすことが私の夢だって答えた^^
護るために強くなるのも、、全部そこに帰結してるから……
だから夢を抱くのなら、そっちの方だって思ったんだ(微笑&遠い目)
そしたら「よしよしよぉし、一緒にいよな~!!」って叫んで抱き締められて、頭をたくさん撫で回された」
フィン「そうか」
ケイト「寒いからポトフ作ってみたんだ。食べてみてね^^
汁物や麺しかうまく作れないけど」苦笑
フィン「いや、助かるよ。美味しいしね^^」にこ
ケイト(ほっ。よかった)
そんな会話の後、朝御飯でのフィンが来るまでの出来事が頭によぎった。