第67章 躍進
フィン「何でそう人にとっての得を与えたことをポンポン忘れられるんだ;」嘆息
ケイト「んー…恩着せがましいとは思わない?
そんなんはっきり言ってどうでもいいから。私にとっては。
そういった利益以外見れない人にはなりたくはないし。
外や、接したことで得た利益ばかり見ていたら、肝心の大事なもの見失うよ?」
フィン「………耳が痛いよ;」はああっ←額押さえ
ケイト「?
ともかく…
人の外面に一喜一憂したり振り回されたり惑わされたりせず
内面、本質のみを見ろ。
相手が外へ与えているものを見るのではなく、内面『のみ』を見るべし。
優しさに見せかけた利用など要らない。
その下にあるものが、ただの善意や親切心からなのか、邪な見栄や下心があってのものなのか、見極めが大事。
優しさ等、純粋な優しさではないものの方が多い。
見せかけだけのもの、今後を考えての利用の為のもの、自らの益を重要視したもの、様々な目論みによりやるものの方が多い。
見てくれに騙されるな。人はもっと醜い。底意地も浅はかで利己的なものばかりが多く蔓延る。
そんな外面や風評に惑わされて鵜呑みにして信じる輩に、偏見で決め付け、見ようとすることさえも、見ることすらもできない人間に、なってはいけないとすら思う。
だから…騙されない為にも、皆が被害を負わない為にも、それらを事前に防ぐ為にも、地獄落ちさせない為にも、必要不可欠として通達しておきたい」
フィン「人を疑う子に育った方がいいかなあ…」遠い目
ケイト「いやいや、そういうんじゃなくって。
欲深い邪な人か、そうでない純粋な人か。
その人の発する行動や言葉や雰囲気、「外へ与える情報」に決して流されないように、偏見無く、自ら接して、見て、内面だけを見ることに専念して欲しい」
フィン「なるほど…審美眼を鍛え上げるという訳か」
アルテミス「それにはまず…経験が必要だと思う」
ロキ「せやなあ、情報収集科と提携して、そういうシュミレーションもできるようにした方がええで。
見せかけの親切か、本心から『人のこと』を考えてのそれか、見分けよってな」にや&キラン
ケイト「うわあ。意地悪い出題しそう…;」
ロキ「教育の為や」にやにや
フィン「そういうのは得意中の得意だろうし…お手柔らかに頼むよ、ロキ^^;」
ロキ「任せとき!」どんっ!←胸叩く