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Unlimited【ダンまち】

第67章 躍進





五ェ門「ケイト殿は、自らで考え気付いている。
だからこそ、大事な人を巻き込まぬ為に傷付けず殺さぬことに重きをおいている。

だが……」

ルパン「ああ…

殺そうとする奴はいる。
傷付けようとする奴さんもな。
理由なんてなくやる奴が多いもんだぜ、この世の中にゃあよ」

煙草に火を付け吸う。


ルパン「ふぅー。

どれだけ傷付け殺そうとしている相手が、それを人へしまいとしていようがだ…
本人にとっちゃ関係ねえんだろうな」

次元「ま、避けられねえもんだ、な。と」
とんっ

ルパン「?さっきから何やってんだ?次元」

事件調書を見ている五ェ門とは逆に、映像を全て仕舞い、別の何かをしているそれに覗き込みにいった。

銃の手入れの一休止のつもりなのか、中断されてから合間に、見えない場所で何かを摘みとんっと置く仕草をしていた。


次元「ああ、チェスだよチェス。
やたら強いのがいてなあ」

『ク』の右上の角を押すと、一番下の中央から盤が映写と共にVRとして出てきて操作できる。
それは基本自身にしか見えず、その場にいる中では見せようと思った相手のみ見えるようになる。

神国警察に所属しているもの同士でチェスや盤上の遊びが休日や休憩時間にでも気軽に出来る。
所属している科(2801ページ参照)に関わらずで相手が誰なのか基本わからない。


ポン←効果音

次元「あー!くそ、やられた!
そう来るかこいつ!」

ルパン「おー、貸してみ貸してみ」
ずいっ

次元「美味しいとこ持ってこうとすんじゃねえ!」
ルパン「いいじゃねえかよ、固いこと言いっこなしでよお」

五ェ門「黙れ!決議が出るぞ!!」
次元&ルパン『え!?&何々!?』

そう叫び合う中、ライブ配信のそれにでかでかと文面が見ている者達へ表示及び通達された。

と同時に、事件調書にも処分方法と明確な日付が書き加えられていた。


五ェ門「一先ず様子見。
期間は1か月、それで改善の余地なければ処するべし」

次元「なるほど…1か月以内に成果、殺さない努力がなければ、物議を醸すって訳か」

ルパン「だなあ」
とんっ

次元「って何勝手に横から手ぇ出してんだ!;」さっ!
盤面を両手で挟んで横にずらす

ルパン「さ、さ、よく見て」

次元「ん?」

投了←盤面表示


次元「……」
す←ルパン見やる

ルパン「^^」にかっ!


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