第67章 躍進
次元「それより…不二子が俺等のチームに入ったことの方が驚きだ。
まさか入るとは思ってもみなかったよ」
ルパン「だろだろお!?
マジでよかった!幹部最高!」
次元「何か裏が…いや、あったら入れてないか)
しかし…総取締役の件、本当に断ってよかったのか?」
ルパン「ん?
そりゃ断るだろ!?ただでさえ忙しいのによお、さらに忙殺されんだぜ!?
俺は中間ぐれえがちょうどいいの!幅効かせるのもそれで十分!!」
次元「で?本音は?」
ルパン「女の子との時間が減っちゃうじゃねえのさあああああああ!!」
次元「変わらねえでよかったよ、変わらねえ馬鹿っぷりで」ははっ←帽子を押さえながらソファーに倒れこみ笑う
ルパン「誰が馬鹿だ誰が!」
そう騒がしい中で、事件調書を見ていた五ェ門が呟いた。
五ェ門「なるほど…神の寵愛が故にうまく回っていたと。
神の寵愛を受けていた所で、責められぬことや敵討ちされぬことへ疑問を呈するのが常だと思うが?」
ルパン「無理なガキなんだよ」
ぶっきらぼうに、投げやりに呟いた。
次元「なるほどな…そりゃ納得いかねえわな。
ほー、14歳の男児ねえ。
思春期真っ盛りの多感なお年頃じゃねえの」←調書を見る
ルパン「ここじゃ成人前だが、向こうじゃ20から大人なんだと」
五ェ門「気に食わんな」
ルパン「だろお!?」
次元「まあ、上の決定に従う他ねえだろうな。
既に一度やらかしてる…
結界破壊をしようとして沢山の人を危険に巻き込んだようだし。
それに関しちゃ国王が直々に赴いて、騒ぎを自ら諫めて止めに入ったそうだが」
ルパン「いけすかねえガキだよ。
結界が壊れてたら皆巻き込まれて死んでた。
殺しのリスクなんざ考えてすらいねえ。
助けられたのは自分達だって気付けてるのかさえ怪しいぜ…」
次元「人から説明されにゃまず無理だろうな」
ルパン「そんなだから入れねえんだよ」
次元「そんなこと思いもしねえんだろうな」
五ェ門「惚れた女子の為か…随分とはき違えたことをするものだ」嘆息
ルパン「まあ、そこらに関しちゃ言った所でやったこたぁ消えねえしな」
次元「自分で自分の罪を重くしてもその気なしか。
一番厄介なタイプのガキだな。
やっとお前の言いたいことがわかったぜ、ルパン。
確かにあいつとは全くの別物だ」←Unlimited指差す