第67章 躍進
フィン「所で気になっていたんだが…物価が安いのは?」
ケイト「うん、薄利多売ね」
リヴェリア「転売防止の為に悪用防止の魔術式を組み込まれてあるし、無償での土産ならば許可可能とも書かれてあるから別段問題はないはずだが…」
フィン「実際の所、作成に必要なものも全て自給自足だからね。
神の力で全て作成し、一つ一つ丁寧に魔術式を組み込んで組み立てていって完成。
元値が全て0のまま、必要なのが人件費のみで済んでいる。
更には土地代も固定資産税も収入税も要らないようにしてあるし…」
リヴェリア「あれだけ国庫が膨れ上がるのも頷ける話だな」
フィン「税廃止がうまい具合に転がっているね」
ケイト「???
んっと…皆が幸せならそれでいい。
貧富の格差とか差別とか力や権力による支配とか云々、虐げられるのがないなら」
リヴェリア「ここで働けるというだけでかなりのステータスになるそうだな、外では」
フィン「ああ。
1日働き1日休む特殊形態でも、最低賃金が年収144万ヴァリス(1440万円)だからね。
逆に平日のみ働く形態の場合、かなり大きく膨れ上がる」
リヴェリア「強盗されそうになっても空間収納庫と例の防ぐもので決して奪えない上に持ち主も守る仕様だからな」
フィン「逆に数多の金を自慢げに見せつけて高笑いする外道は二度と入れなくなるからね。
自業自得とも言えるが」
ケイト「何か…そこかしこで沢山色々あるんだね;」
フィン「他にも毒を盛られたがスカイボードのお陰で解毒されて助かったという事案があったそうだ」
リヴェリア「そう言えば回復効果があったな」
フィン「他にも命が危ない事態にはバリアを張り守りってくれる緊急機能まである」
リヴェリア「手厚い上に安い、更には元手が全てタダ…」
ケイト「あのー…
ごめん、フィン頂戴。
家とかゆっくりした場所でもう少し引っ付かせて;」
フィン「仕方ない。分身に任せていこう//」
テロップ『見るからに嬉しそう』じと目
リヴェリア「嬉しそうに言うな;
まあ、こちらはもう安心だ。任せておくといい。
それと…」
ケイト「?」
リヴェリア「秘密主義もいいが、辛いのなら無理せず打ち明けてくれ。
今回のことは気遣ってのことだろうし無理にとは言わんが…それほど辛かったのなら、思い悩んでいたのなら、もっと早くに聞きたかった」