第67章 躍進
ついでに…結界の外では数秒も経っていない。
ティオナ「あー!ずるーい!!」
ティオネ「見るからにお取り込み中なんだから黙ってなさい」
ずるずる←ティオナの襟首を掴んで遠ざかりつつ引きずる
ティオナ「えー!!;」
ティオネ(団長…今夜、一杯?)さささっ←ハンドサイン&ウィンク
フィン「…^^;
(考えておくよ」ささっ
ティオネ「やった!」ガッツポーズ!
ティオナ「???」
というやり取りをしていたなど、誰も露ほども想像していなかった。
ちなみに…ガレスは未だ気絶が解けておらず、戦闘中巻き込むのもあれなので念の為にと結界の外に出しておいてそのままだ。
リヴェリア「?ああ、何だ?」
ケイト「わかったことがあるんだ…
私…
彼が消されて、元からいない世界に送られた所で…
私が持っている記憶がない『皆』と、0から関係性を築き上げなければならなかった」
リヴェリア「!!(瞠目)
……それは……」
「「むごい…」」
自然と、言葉が重なった。
事の顛末と理由を知っているが故に…←2717~2719ページ参照
ケイト「最初は…わけもわからないまま、送られてくる感情に振り回され続けていた。
許すな、と憤怒の激情以外何も送られなかった。
何でなのか、わからなかった。
故郷を消された、でもフィンが無事なら…とか、色々考えていた。想像だにしなかった。
そして…ある日、気付いた。
移動させられた先…
その皆には、『私の記憶』はない。
フィンの魂だけは、あったけれど…動じてなかった」
フィン「記憶もはっきりとあったし…
何よりどうなるか見えるように『させられていた』からね…神々のお陰で、僕だけ」←2717ページ参照
ケイト「それが伝わってきてから…気付いてしまった…
いつ、自分のいる世界が、そうなってしまうだろうかと…」
リヴェリア「!!!(瞠目)
それは…」
ケイト「不安が勝っていった…
いつ…お前達が消えるのか、気が気でなかった。
その分…爆発的に、飛躍していった。
わかってしまったから…わからない前には、戻れなかった。
どうにかしないと…皆、死んでしまう。
ここでしかない皆が、消えちゃう…
ここでしか生まれなかった唯一が…全部…死んじゃう(どさっ!)←跪&涙
故郷も、世界も、何も…かもが…;」