• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第67章 躍進





息を吸い、涙で声を詰まらせながら…リヴェリアは叫んだ。

叫ぼうとするリヴェリアに相槌を打ち、優しい眼差しで、ケイトは見つめ返す。


ケイト「うん…」

リヴェリア「だから――死ぬな!!自ら自分を殺すな!!」


ケイト「うん…

死にたいだなんて、もう言わない。

やりたいことに関しては…浮かぶまで、気長に待っていて…?
必ず、言うから。言えるように…頑張るから」

リヴェリア「……無理をするな…

単純に、心に浮かんだものを言えばいい。
すぐ駆け付ける。守りにだって行く…

だから……たとえ一人きりの状況になったとしても、一人で何とかしようとするな」

ケイト「!!」瞠目

リヴェリア「何も言わずともいい。
案ずるな、頼れ。

…お前が、してくれたことだろう?」微笑

ケイト「ぅ…」涙ぼろぼろ

双眸から零れ落ちてゆく涙は、それまで気を張り詰め過ぎていたが故か、堰が切れたが故か…


して欲しかったこと、して欲しくてやまなかったこと、それらが一篇に返ってきたこと…
報われることを望むことさえ忘れ、それまで殺してしまった。

それらが…浮かばれたが故なのではないだろうか。



ケイト「いい、の?」

リヴェリア「?」

ケイト「いいの――?」涙

リヴェリア「ふっ)…ああ」微笑&なで
ぎゅうっ!

そうリヴェリアが腕の中にケイトを閉じ込める中、ケイトの涙はなおも零れ落ちてゆく。


リヴェリア「お前は十分、人に尽くした(なで)

私達にも、尽くさせてくれ。
この期に及んで、何もさせない等とは言わせないぞ?」微笑

ケイト「うん…うんっ!」号泣&瞑目

リヴェリア「ふっ…」

嗚咽を上げながら子供のように泣きじゃくり、リヴェリアへしがみ付くケイトに…

リヴェリアは穏やかな目で、目を細め、愛し気に、優しく、抱き締めたまま、その頭を撫でていた。


リヴェリア「さて……

問題はこちらの方も深刻なのだが…
何故、妻が危険な中で、割り込んででも守りにいかなかった?」ゴゴゴゴゴ←ドス黒満載


あー…

今度は僕が地獄を見る番か^^;

テロップ『当然のことである』


/ 5293ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp