第67章 躍進
リヴェリア「そういう心遣いを…お前は、見返り無く人へ与える」
ケイト「私は…私の、人への大切に仕方が合わなくても、その幸せの為に尽力するよ。
絶対、かはわからないし人によっても違うだろうけれど…
妨害になっちゃうのは目に見えてるし、ただでさえ迷惑や負担かけちゃうから」
リヴェリア「そこまで考えられて、何で…自分に向けられない?;
内の付き合いもしつつ、外も配慮し過ぎて嫌な思いをさせてないか心配し過ぎておいて…
自分があってこそだろう?」
ケイト「その自分があるのは…全部のお陰だから。
だからその為に動きたいんだ。
望まれてなくとも恩返しとして^^」
リヴェリア「!…
まさか…何もしていなくとも感謝し、大事にしようとする理由は…」
ケイト「うん!(こっくり)
殺さないでくれてありがとうって意味…
人間、傷付けよう、殺そうとするのは非常に簡単だから…
他人がいるから、自分以外があるから、
私は、私であろうと思えるんだ。
ああなりたくない、こうなりたいって思うのも…全部…
『自分以外が、あってこそ』なんだ。
だから…大事にしなくていい理由はない。
大事にしないと…あの世に行った時、後悔する。
わかっていて、何もしなかったってさ…
自分より、自分以外になったのは…きっと、それでだと思う」
リヴェリア「はは…」
ケイト「?」
リヴェリア「はっはっはっはっはっ!^^」
ケイト「?何で笑ってるの?」
フィン「……」涙目
ケイト「あの…フィン?;」
フィン「いや…ああも、酷い、凄惨な目に遭い続けてきたというのに…
君は変わらず…仕返さず、人の幸せを願う。
その根幹に…やっと、触れられたことが……
信頼して…教えてもらえたことがっ…
まさか、こんなに…喜ばしく、感じるとは…思わなくてねっ(涙&声震え)←涙を指で拭う
本当に…温かみというものが、やっと理解できた。気がする…
精霊が、ノアールが当時言っていた…君というものが……」←22ページ参照
リヴェリア「人間で言う所の…真(まこと)、なのだろうな。
誰もが持つべきもので、一番忘れやすいものだ。
大事な存在が死んだ後にも気付かぬものが非常に多い、根本的なもの。
それをお前は見、等しく大事に、幸せを願い、愛そうと想う。
だからこそ…自ら傷付けず殺さない、か」