第67章 躍進
青は他の体内の流れに干渉出来たとしても、緑のように操作までは出来ない。
最も薄いので体外での操作は最も不向きとも言える。が、自身の体内のは薄いが故に流動性が最も高く軽い=最も早く動かせる為、要所要所への強化、流れるように一点集中の部位移動が最も効率よく出来、それらに伴い最も速く動ける。
常に先手を取れる速度型とも言える。
赤は強烈極まれりなので、緑による体外からの干渉をはねのけられる。青も同様に言わずもがな。
その強烈さは自己強化形態の極致、某作品のスーパーサイヤ人とも言える。
ただし最も分散しやすいのでかめはめ波は撃てないが、直接殴って叩き込む破壊力が随一である。
緑は体外の流れも行使でき、慣れれば使われなかった余剰分を体内に吸収できる。
余剰分とは、体外で放出する前に狙った効果『以外』。
例えば対象の気絶を目的に体外の魔力を固めて強化して撃った場合、本来なら現れるはずだった目的以外の効果が『齎される前』に自身に戻せる。
それらに伴い、最も消耗が少なく、体外からの吸収に最も秀でているので最も低燃費。
そんな緑だが…体外魔力を超高圧縮して自身の魔力で強化して射出し続ける『無限砲台』として機能することも可能なので要注意。
もしそうなれば回避以外に仕様がなく、どれだけ攻撃を受けようとも送られてきた魔力や体外ので常に自己回復し続け、相手が倒れるまで『無尽蔵に』回復しながら撃ち続けられるので火力の無さを補っている。
緑の極致とも言える。
=無限フルボッコ
それと唯一渡り合えるのが赤での高火力の極致であり、体外からの影響を無として渡り合う。
赤で物が言うのは、力の極致である「衝撃と破壊力」である。
=当たれば終わり
青もまた動きの予測で辛うじて対処出来るが決定打に欠ける為、赤の協力が必要不可欠となる。
青で物が言うのは、速度の極致である「一点突破の貫通力」である。
=強烈なカウンター
各々に強みがあり、何を強化するか、どの方面で強くなるか、各分野においても相性が発生する。
逆に工夫次第で本来の相性が覆されることもある。
それらに伴い、戦闘での幅も大いに拡がり、見直された。
戦闘に不向きとされていた緑が非常なまでに発揮されたように、『発揮されないものはない』とまで言い表されるきっかけとなった。
これまでの常識が一新され――『躍進』と呼ばれた